高校生に若者政策を熱く訴える玉木代表

 玉木雄一郎代表は26日、「第5回全国高校生未来会議」の政党代表者公開演説会に出席し、全国各地から集まった260人の高校生に対し、国民民主党の若者政策をアピールした。

 玉木代表は冒頭、「世代の中で得する人と、損する人がおり、人は生まれてから死ぬまでささまざまなサービスを受けている。では一生の中で、受けるサービスと、税金として支払う物と比べると果たしてどちらが多いか、計算したことがありますか」と問いかけた。

 一生にわたって受け取るものと負担するものを計上する世代会計に基づく世代間格差の問題を取り上げ、「今の日本は年代により差があり、受益と負担を比べると、60代でプラス4千万円、50代でプラス1千万円、20代ではマイナス1千2百万円、それより若い世代ではマイナス8千3百万円となり、10代と60代を比べると一生において受け取るものに1億円を超える差が出てくる。それはなぜか、お年寄りしか選挙に行かないからである」として、お年寄り優先の政治が行われているとう背景がある旨を述べた。

 若者政策をつくるうえでの一番大事なこととして、「皆さんが日本の制度を決めるようにならないと、この不公平は変わらない」と問題提起し、「そのために多くの若い人たちが選挙に行けるようにすることが重要であり、18歳に選挙権を引き下げた」と語った。

高校生に熱く訴える玉木代表

高校生に熱く訴える玉木代表

 「もう一つは政治家になれる年齢を引き下げなければならない」との認識を示し、「現在、衆議院や地方自治体議員は25歳、参議院や首長は30歳が被選挙権であるが、われわれは20歳になれば政治家になることができるように、被選挙権を引き下げたい。そうなれば、大学生の衆議院議員、大学生の県知事などの誕生が期待できる。これらの状況が生まれることで、若者の政治参加が進むと考える」と述べ、被選挙権の引き下げに国民民主党は前向きであることを説明した。

 また、「現在の制度のように高齢者を若い世代が支えると言う仕組みだけではもたない」との見解を示し、「支える能力のある人にもっと負担をしてもらい、能力の無い人は免除するなどの措置を取り、お互いが支え合う形を再構築しないと安心はいつまでたっても手に入らない」と、参加者に日本社会の問題点と解決策を熱く訴えた。

 その後、質疑応答を行い、参加者は各政党の代表者演説を聞き、模擬投票を行った。投票結果は以下の通り。

  • 国民民主党 69票
  • 希望の党 30票
  • 立憲民主党 26票
  • 日本共産党 25票
  • 自由民主党 25票
  • 公明党 24票
  • 社会民主党 20票
  • 日本維新の会 17票