玉木雄一郎代表は26日、立憲民主党の枝野幸男代表と国会内で会談した。会談の内容は、(1)参院選の結果についての意見交換(2)参院副議長人事(3)秋からの臨時国会での協力のあり方――について話し合ったと会談終了後の記者団の取材に玉木代表は語った。
玉木代表は参院副議長の人事については、参院内での話になるため、「大塚耕平参院会長に伝える」と語った。
参院選の総括や今後の国会での協力のあり方について問われると、「1人区で野党統一候補で戦って32のうち10人勝った。3年前は11人勝ったので新人が多いなか善戦した」と評価した。国会での協力については、「これからよく党首間で話し合っていこうと確認した」と述べた。
25日のネット番組で「生まれ変わった」と発言したことの真意を問われると、「徹底的な政策論争をしていくという意味で、『生まれ変わります』と心構えを申し上げたのであり、今までと考え方を変えて憲法議論に参加しますと申し上げたものでは全くない」と述べた。発言の真意については「参議院選挙で全国を回ったが、統計不正問題のことを有権者から言われたことはなかった」「多くの国民が国会での本格的な議論を期待していることを痛感した。森友・加計問題を取り上げること自体を否定しているわけではないが、私もそれらを国会で取り上げ、消費税や経済、外交・安全保障等の重要課題の議論する時間が減ってしまった。そのことを反省して、政策論をしっかり国民の皆さんに見せていかなければいけない」と説明した。
また番組の中で「党と党の話し合い」と発言したことについては、「私のイメージしているのは国会の中での論戦で、予算委員会や党首討論や代表質問で、私たちの考えをぶつけていきたい」と述べた。
その上で、憲法論議については「これまで申し上げていることと同じことを申し上げている」と述べた上で、「国民民主党が提出し、積み残しとなっている国民投票法改正案をしっかり議論すべき」「(同法案に含まれる)CM広告規制、外国人の寄付規制などは不可欠であり、与党の理解を得て成立させたい」と意気込みを示した。また、自衛隊について明記する自民党の憲法9条改憲案については「反対だと国会で何度も申し上げている」と強調。一方で、党内で憲法の中の地方自治や解散権の制約についてこれまで議論してきたことに言及し、「われわれとしてどういう未来志向の憲法改正を行うのかという考え方を示したうえで、それを総理にも直接ぶつけていきたい」と党首討論や代表質問など国会の場で安倍総理に直接意見をぶつけていく考えを示した。