衆院内閣委員会で24日、与党提出のギャンブル等依存症対策基本法案と野党提出のギャンブル依存症対策基本法案について、西村直之氏(認定特定非営利歩活動法人 リカバリーサポート・ネットワーク代表理事)、田中紀子氏(公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会愛表理事)、弁護士の三上理氏を参考人として招いて質疑が行われ、国民民主党・無所属クラブからは森田俊和議員が質疑を行った。

 森田議員は、問題ギャンブラーやギャンブル依存にならないための予防や本人に対するケアについて参考人に質問。西村氏は、「予防は教育」、田中氏は「問題ギャンブラーの予防には教育が大事」、三上氏は、「お金が無くてもギャンブルできる環境を無くすのが大事」などと教育や環境を整えることが大事であることを説明し、森田議員は、「なかなか取り組めていないことだ。これからいろいろな取り組みを進めていかないといけない」などと語った。

 行政が優先的に力を入れていくべき点を質問すると西村氏は、「行政は一つは予算。予算に対する費用対効果をはっきりさせること。何よりも人材育成だ」とし、「保健師が前線でこの問題を拾ってくる率が極めて高いので、そのあたりの地域保健の重点的な支援も必要だ」と保健師に対する支援の強化を訴えた。
 森田議員は、「これからの法案をどのように具体化していくか、お三方の話を参考にしたい」と今回の基本法案からさらに法案を具体化することに向けて意気込んだ。