国民民主党の大塚耕平、玉木雄一郎の両共同代表らは24日、渋谷スクランブル交差点で街頭演説会を開き、新党結成の想いや目指す政治について語った。
大塚共同代表は、森友・加計学園問題を取り上げて「1年以上も国会と国民の皆さんにうそをついてまで不正常な財源の使い方をして特定の人たちを優遇していた安倍総理を許してはならない」と強く訴えた。そして、こうした政治に立ち向かうために結成した国民民主党について「次の政権交代に向けたスタートアップ政党、ベンチャー政党だ。若い人たちに女性に門戸を開き、いくらでも受け入れていく。来年の統一地方選挙、参院選挙や総選挙に向けても、私の手で政治を明るい方向に進めたいと思う皆さん、次のストリームは国民民主党だ。DPFPに集まってください」と呼びかけた。
玉木共同代表も、森友学園と財務省との交渉記録に触れ「これまで『ない』『ない』『ない』と言っていた資料が4千ページも出てきた。どうなっているのかこの国は」と現状に強い危機感を示し、「私たちはこんなおかしな国のあり方を変えていきたい」と表明。その変え方について「明日の天気は変えられないけど、明日の政治は変えられる。明日の未来も変えられる。変えるのは私たち」と政治の主権者が国民1人ひとりにあると訴えた。そして今の日本を変え、新しい日本をつくっていくために国民民主党とともに「一緒に考えて一緒に動こう」と熱心に聞き入る聴衆に呼びかけた。
小林正夫副代表は、「みんなが健康で安全に働けて暮らしができる。そういう社会を目指すためには、現実的な政策を掲げて、現実的に実行していく」と国民民主党の政治姿勢を示した。矢田わか子参院議員は、「働く人、一般の生活者のために、私たちはこの国を変える」と力を込めた。小熊慎司衆院議員は、「我われは皆さん1人ひとりにしっかり注目して、皆さんが主役になる」政治をともにつくろうと呼びかけた。司会を務めた関健一郎衆院議員は、「国民の皆様にもう一度選択肢ができたと思ってもらえるように全力で愚直に一歩一歩進んでいく」と結党の決意を語った。