衆院で20日、会期延長に関する議決案が本会議に上程された。これに対し野党各党が反対討論を行い、国民民主党からは、斉木武志議員が延長に反対する理由を論じた。

 斉木議員はその中で(1)TPP関連法案、働き方改革関連法案、カジノ法案といった国民的議論が必要な重要法案を強引で拙速な国会運営で審議した上に、会期内で成立できないから延長するというのは、与党の国会運営そのものが稚拙であるということを示している(2)会期延長にかこつけて、参院の定数を6増やすというお手盛り法案を成立させようとしている――などの反対理由を挙げた。

 また斉木議員は、将来的には通年国会(会期というものがなく、1年間を通じて開かれている国会)にすべきだと個人的には考えるものの、あえて会期を延長するのであれば、与党が強権的な国会運営を深く反省し、森友学園・加計学園疑惑の真相究明と再発防止に真剣に取り組むべきだ、とした。その上で予算委員会の開催、党首討論の実施、関係する委員会の早急な開催を求め、討論を締めくくった。