国民民主党は5日、東京・上野で「5月7日に旗揚げした新しい政党、国民民主党です」と訴える浅野哲衆院議員の司会進行で定例の街頭演説を行った。大塚耕平、玉木雄一郎両共同代表を皮切りに、階猛政務調査会長代行、小宮山泰子企業団体局長、小熊慎司自治体議員局長、青山大人、源馬謙太郎各衆院議員らが次々とマイクを握り、1時間半にわたって国民民主党への支持を訴えた。
最初にマイクを握った大塚共同代表は、「国民民主党の『国民』とは国民生活を向上させる。そして国民経済を発展させる。そのために全力を尽くす。そのことを名前でも体現するために国民民主党と名前をつけた。そしてもうひとつ、国民主権を守る。このことも名前に込めさせてもらった」と語った。
国会論戦では法案がよりいいものとなるよう最大限の努力をするというスタンスで臨んでいると説明。「従って先週可決された働き方改革法案をめぐっては高度プロフェッショナル制度など到底認められない内容が盛り込まれていたので、法案そのものには断固反対し、与党の数の力で成立してしまう可能性が出てきてしまうなか、今後の労働行政で懸念となる点について47項目という大変多い付帯決議をつけることに力を尽くした」と表明。法案に反対し続けながらも働く人にとって今後問題となる点について付帯決議を残しておくことにこだわり、与党に「それを飲ませる」ための駆け引きを展開した国会論戦だったことを紹介した。
「がんばれ」という声を受けて登壇した玉木共同代表は、2つのことをやり遂げたいと思い結党したと述べ、(1)森友問題・加計問題に象徴されるような安倍総理による権力の私物化の監視(2)批判だけでなく安倍政権の政策よりもっと国民生活を良くする所得向上につながる政策提案――の2つを実現していきたいと語った。
安倍政権を厳しく追及はするが、けしからんと言うだけでは社会も政治状況も変わらないと述べ、「ラーメン屋さんが自分のお店にたくさんのお客さんを呼び込みたいと思ったら他のお店をまずいとケチをつけるだけではだめで、自分の店のラーメンの味を磨く」ように、安倍政権よりもよりよい政策を提示していく政策集団となっていくと力説。「もっとおいしいラーメンを出したい、もっとおいしいうどんを出したい。今の安倍政権がやっていることよりも、もっと国民生活を良くする、皆さんの所得が上がる、雇用が安定する、老後の安心につながる政策を出していく」と訴えた。