玉木雄一郎共同代表は6日、全国私学助成をすすめる会が国会内で開いた、「7・6学費の公私間格差・自治体間格差について考える院内集会」に出席し、あいさつした。
玉木共同代表は、「教育の無償化や格差是正の問題は、私も初登院以来ずっと取り組んできた。もともと民主党政権で、公立高校の授業料無償化を4千億円の財源を使って実現した。当時は『バラマキだ』と口汚く罵られることもあったが、高校授業料の無償化の第一歩を踏み出そうということで始まった。そのあと、公私間格差を是正し、私立にも広げていこうということで、今日まで少しずつ歩みが進んできている」と、民主党政権での取り組みの歴史的な意味を紹介した。
予算配分の仕方を根本的に変えるべきと訴えた玉木共同代表は、「前の東京オリンピックの時、昭和30、40年代に日本に足りなかったものは橋や道路だった。しかし、これからの日本に足りないものは、橋や道路ではなく人材だ。人がいなければ国家の成長も繁栄もあり得ない。そこには惜しみなくお金を使っていくことが日本には不可欠だ。人がいなければ国づくりもない。国家も地域も成り立たない」と、日本の未来について警鐘を鳴らした。
教育費の公的助成への所得制限をなくすことについて玉木共同代表は、「これは大きな哲学の問題だ。例えば義務教育の教科書は、金持ちの家もお金のない家も無料。それは、子どもに着目し、教育に着目し、教育は無償なのだという哲学に基づいているからだ」と指摘し、目標に向かって力を合わせて頑張っていくことを呼びかけた。
国民民主党からは、階猛、西岡秀子、青山大人各衆院議員も出席してあいさつした。