参院本会議で反対討論を行う足立信也政調会長

 参院で11日、自民党が提出した参院選挙制度にかかわる公職選挙法改正案の本会議採決が行われ、与党などの賛成多数で可決された。採決に先立ち国民民主党・新緑風会の足立信也議員は、(1)議論の進め方(2)抜本的改革案かどうか自ら語らないこと(3)衆院も地方自治体の多くも議員定数を削減する中、参院だけが定数を6増やすことは国民にとても受け入れられないこと(4)新たな投票価値の不平等を生む制度であること(5)出口のあり方――を理由として反対の立場から討論した。

 足立議員は、同日の倫理選挙特別委員会では自民案だけでなく国民民主案、希望・立民案、維新案の4法案を審議していたにもかかわらず、自民党が自民案だけ質疑を終局し、討論は省略して直ちに採決するという動議を可決し、本会議を開かせたことに対し「自分の案だけ通したいとはっきり宣言している。他党の案はどうでもいいと。しかも言論の府で討論はさせない、批判されたくないと」「悪しき前例を作ったと思う」と痛烈に批判し、このような前例が続かないようにと強く求めて討論を終えた。

PDF「自民党公職選挙法改正案反対討論(予定稿)」自民党公職選挙法改正案反対討論(予定稿)