玉木共同代表

 玉木雄一郎共同代表は15日、仙台市青葉区を訪れ、国民民主党宮城県総支部連合会の結成大会に出席した。玉木共同代表は、「しっかり安倍政権に対峙(たいじ)すると同時に魅力的な政策をもう一度お示ししたい」と述べ、国民の期待に応えるために国民民主党が魅力的な政策を示していく考えを訴えた。

宮城県総支部連合会結成大会

 玉木共同代表は、2009年の政権交代時には民主党が魅力的な政策を多くもっていたと振り返り、農業者戸別所得補償、こども手当、高校無償化、最低7万円の年金保障制度など、批判は浴びつつも、安倍政権に交代しても形を変えてこれらの政策が続けられてきたことを紹介。野党に転落したのち国民の不安に応えられる魅力的な政策をしっかり出してきたかについては、「反省しなければならない」と語った。

 そのうえで、安心して子供を産み育て、全てのお年寄りが安心して年を重ねることができるような社会をつくることが政治の役割だと強調し、「国民民主党の歴史的使命だ」と主張した。

 宮城県連代表の桜井充参院議員もあいさつに立ち、特に宮城県をはじめとする地域の課題を述べた。桜井議員は、東日本大震災の復旧・復興が一番の課題だと述べ、ハード面はだいぶ整ってきたが、労働現場での人手不足、人口減少が深刻な課題になってきていることをあげた。また、安倍政権で農業改革と称して進めている政策に苦労している農家がいることを紹介。農業者戸別所得補償制度を良い制度だったと訴えている農家のために、その実現に力を込めた。

街頭演説会

 玉木共同代表と桜井議員は、結成大会終了後にファーストタワー前で街頭演説会を行った。玉木共同代表は、今年の4月に小学生になった人の半数は107歳まで生きることができるという説を紹介。実際にそうなると働く期間が40年で、退職後も40年となり、ただでさえもらえる年金が減少傾向の中、これに対する案はどこの党も示しておらず、このままでは老後に不安が残ることを指摘。そうしたことで悩まない仕組みを政治の責任でつくっていかなければいけないことを訴え、「安心と幸せと豊かさは減らないような社会をつくっていくのが国民民主党だ」と力強く呼びかけた。

街頭演説会で力強く訴える玉木共同代表

街頭演説会で力強く訴える玉木共同代表

街頭演説終了後のぶら下がり会見

 玉木共同代表は、街頭演説会終了後に記者団からの取材に応じた。

 宮城県連が設立されての所感を問われると、地方を大切にする政党でありたいと述べ、地方からさまざまな声を吸い上げて、国政に反映させたいという考えを示した。

 参院宮城県選挙区での戦い方について問われると、国民民主党は地域の声を大切にするのでそれぞれのスタイルを重視することを説明。前回参院選の桜井議員や仙台市長選の郡和子市長の当選の際の枠組みが有効に機能したという見解を示した。

取材に応じる玉木共同代表

取材に応じる玉木共同代表