岡山県連結党大会

 国民民主党の玉木雄一郎共同代表は16日、岡山市内で開かれた党岡山県総支部連合会結成大会に出席し、あいさつした。

 玉木共同代表は冒頭、「岡山県は大変な豪雨災害に見舞われ、多くの方の命が失われた。今なおたくさんの方が苦しい避難生活を送っている。亡くなられた方に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された全ての方にお見舞い申し上げる」と述べた。

玉木雄一郎共同代表

あいさつする玉木共同代表

 「もう一度野党の大きな固まりを作る。特に地域から作ることが何よりも大切だ」と述べた玉木共同代表は、「かつての民進党の仲間が一つの固まりの中でともに頑張っていこうとしている。国政では割れても地域では割れないという仕組みは大変重要だ。そういった地域のやり方、考え方、取り組みを国政のわれわれが取り入れていかなければならない。しっかりと安倍政権、自民党に対抗できるもう一つのしっかりとした受け皿を作れるように頑張っていきたい」と力を込めた。

 災害対策について玉木共同代表は、「他のいかなる案件よりも、国会において最優先で取り組まなければならない。しかし、最終盤の国会で議論されていることはカジノであったり、議員定数を増やす法案だ。自民党のための法案が災害対策よりも優先されて行われていることは、あってはならないこと。被災地への支援を国会を挙げて全力で取り組むよう、政府与党に対して厳しく要求していく」と述べた。

 津村啓介岡山県連代表は、「高い志を掲げ、新しいことにチャレンジしながら意味のある国政政党として、また岡山県の皆さんにも役に立つ政党としてチャレンジしていきたい。今日ここから皆さんと始めたい」と、意気込みを語った。

津村啓介岡山県連代表

あいさつする津村県連代表

 津村県連代表は、「こうした災害に見舞われるにつけ、政治というものの役割の大きさをあらためて感じる」と述べる一方、「政治の弱さも抱えている」と指摘。「目の前の不便の解消を未来の災害対策に優先させてしまう傾向もある。今この危機の中で生まれる政党として、私たちは政治の役割の大きさ、重さをあらためて肝に命じて力強い歩みをはじめたい」と述べ、国民民主党への支援を求めた。

 大会開会前に先立ち玉木共同代表は岡山市の大森雅夫市長と面談し、今回の災害に対して、「メディアで報道されないところでもさまざまな被害が出ているところもある。現場での皆さんの対応もしっかりと受け止め、国政の立場でやるべきことをしっかりと進めていく」と話し、被災者の生活再建に向け地域と連携して取り組んでいくことを表明した。