玉木雄一郎共同代表は2日、長崎県を訪れ、党県連や連合長崎の役員と意見交換するとともに、長崎1区選出の西岡秀子衆院議員、宮島大典衆院長崎4区公認候補内定者、白川鮎美参院長崎選挙区公認候補内定者、県連代表の髙木義明前衆院議員らとともに記者会見。また長崎市内で街頭演説を行った。
県連との意見交換の冒頭、あいさつに立った玉木共同代表は安倍1強体制のもとで政権の緩みがひどくなっているとの認識を示し、「これをきちんと正し、緊張感のある政治にしていくためには野党がしっかりしていかなければいけない」と訴え、政権の緩みに歯止めをかけていくためにも統一自治体選・参院選が重要だと位置づけた。「地域では野党がもう一度大きな固まりになっていかなければならないという思いを今国会で一段と強く感じた」とも述べ、「野党がばらばらではいけない。国政では野党が分かれてしまったが、地域では同じ思いで活動してきたかつての仲間との連携をより強固なものとしていかなければならない」と連携の重要性を語った。
髙木県連代表は長崎県連の取り組みについて「西岡秀子衆院議員を中心に前に進もうと取り組んでいる。困難もあるが、がんばっていく」と語った。玉木共同代表の訪問は力を得ることになったとして、「来年の統一地方自治体選挙に向けて何としても足腰を強めていく」と語り、続く参院選でも白川鮎美公認候補内定者の当選に向け力を尽くしていく考えを語った。また、「核兵器の廃絶、被爆国家としてわが国が果たすべき使命、とりわけ長崎は広島とともにその思いを全国、そして世界に訴え続けるという使命を負っている」と強調した。
■記者会見
県連大会で公認が内定した宮島大典衆院長崎4区公認候補内定者、白川鮎美参院長崎選挙区公認候補内定者の報告という意味も含めて記者会見を開いた。
玉木共同代表は「6月20日に白川鮎美さんを公認内定した。あわせて6月27日には来たる衆院選挙に向け16人の公認内定候補が決まり、昨年の衆院選挙で高い惜敗率で残念な結果となった宮島大典さんを国民民主党の衆院選の第1次公認候補者として内定した」と紹介した。
白川公認候補内定者については「たいへん期待している」として、「年金や医療、介護、女性活躍、子育てなど、現代のさまざまな問題があるなかで、女性の視点が今まで以上に大切になってきている。特に先般、国会で選挙の候補者比率を半々にしようという努力義務を各党に求める法律が通った。そうしたなかでわが党は女性候補者の占める割合を30%にすることをまず目指そうと具体的に掲げているので、その意味でも白川さんが長崎選挙区で出馬を決意してくれたことは勇気づけられる。白川さんは女性起業家として人材を育て、個人の可能性を引き出す仕事をされてきた。私たちは人への投資が大事であり、人づくりなくして国造りなしと思っているので、人に対する温かなまなざしをもった白川さんにはぜひ当選して国政で思う存分活躍してほしい」「庶民の味方として普通の暮らしの視点を国政に反映してほしい。平和の実現にも力を尽くしてほしい。安倍政権に対峙(たいじ)していくうえで優れた候補者内定者だ」とエールを送った。
昨年の衆院選挙で惜敗した宮島公認候補内定者については、いつあってもおかしくない衆院選挙に向けて党を挙げてバックアップ体制を強化していく考えを示し、「この長崎から衆参合わせて優秀な政治家を生み出したい」と語った。
白川公認候補内定者は「あなたとともに歩みたい、白川鮎美です」と自己紹介し、「私には政治経験はないが、だからこそ政治への疑問や将来の不安を日々感じながら生活している。私はこれまで地元長崎の若者や女性がもっと生き生きと輝けるふるさとづくりを目指して、ミスユニバースをはじめ仕事でキャリアを積み、ボランティア活動にも取り組んできた。現在は人材育成のコンサルタントとして個人や企業の方々と関わりを持たせてもらっている。そのなかで女性活躍推進やダイバーシティ推進を一企業として行うことには限界があると感じてもどかしさを感じているとき、政治へのお話をいただいた。とまどいもあったが、地域のことを考えたとき祖母の年金や弟の奨学金の問題、起用することで見えてきた雇用の問題、賃金格差の問題など、私の生活の身近にある課題が日本社会の抱える問題だということが分かった」と発言。自分と同じように、またそれ以上に深刻な課題をかかえながらも声を上げたくても上げられない思いを受け止め、政治の場で解決の道をつくっていく側に回りたいと考え立候補を決意した旨を述べた。「社会の仕組みを変えていくために力をつくす。だれもが無限の可能性を持っている。長崎で政治を志すものとして命と平和を守り抜き、現政権とも対峙していく。しっかりとそれを行っていく」と述べ、国民一人一人が幸せな日々を暮らせるようにするために政治はあるとして、政治を国民のため、子どもたちのために取り戻していく決意を表明した。
宮島衆院4区公認候補内定者は、来たる衆院選挙は自身の11回目の国政選挙挑戦になるとして、「27歳の時に政治を志してから人生の半分以上を政治の場で歩んできた。これからも生涯を政治に懸けていく」と力強く語った。