国会内で記者の質問に答える玉木共同代表

国会内で記者の質問に答える玉木共同代表


 玉木雄一郎共同代表は7日、国会内で定例記者会見を開催した。
 野田聖子総務相が同日、金融庁に関する情報公開請求の内容が漏洩(ろうえい)した問題で、1年分の大臣給与を全額返納すると表明したことについて、玉木代表は「漏らした当該の金融庁職員が文書及び口頭での処分を受けているのに、(情報公開の)所管大臣が法の趣旨に反したのに、給与の返納だけで済むのか」「役人には厳しく、政治家には甘い。政権の体質だ」と指摘。給与の自主返納は処分ではないとして、「上に立つ政治家としてしかるべき判断をすべき」と述べた。

 また、玉木代表は、西日本の豪雨災害から約1カ月が経ったことに触れ、「被害が大規模になっているのですみやかに補正予算の編成を行う必要がある」として、早急に臨時国会を開会するよう求めた。また東京医科大学の不正入試事件についても「大臣や局長を任命した内閣人事局や官邸の責任も免れないのではないか。文部科学委員会の閉会中審査を求めたい」とした。

 安倍総理が東京五輪の夏季開催に合わせてサマータイムを2年間限定で導入する検討を指示したことを問われ、玉木代表は「サマータイム自体には合理性があるが、期間限定で導入するようなものではない」と述べ、「むしろ灼熱地獄の東京で開催されることがアスリートファーストになっているのか。この時期を選ぶ五輪の商業主義を検証すべき」との見解を示した。