全国青年大会に130人が参加

 国民民主党は22、23日の両日、2018年全国青年大会を東京都内で開いた。大会には全国各地から青年委員会メンバーと大学生などおよそ130人が参加した。

近藤青年局長、田辺全国青年委員長が開会あいさつ

近藤和也青年局長

近藤和也青年局長

 冒頭、あいさつに立った近藤和也青年局長(衆議院議員)は「国民民主党に所属されている議員の多くが地バン・看バン・カバンなしという状況で、 故郷のため・国のために頑張ろうという志だけで集っている。党再編の紆余曲折があった中で、こうして残った仲間たちとは、これから一生の付き合いになると思う。また、学生たちが朽ちた大樹に寄りかかるのではなく、自分たちで根を張っていこうという志で参加されていることに敬意を表する。今日が今後30年・50年の日本の再生のスタートとなると確信している」と述べた。

田辺一城全国青年委員長

田辺一城全国青年委員長

 田辺一城全国青年委員長(福岡県議)は「党の再編・離党者などがあったなかでも、国民民主党の全国青年委員会所属者は253人の仲間がいる。こうした理念・政策を共有し、実現していこうという若い仲間がこれほどいることを嬉しく思う。今回の全国青年大会では、70人を越える若手議員と60人以上の学生が集ってくれた。また、先の災害ボランティアでも多くの国民民主党関係者が参集した。これは、国民民主党が全国に力がある政党であることの表れであり、価値あることだ」と力強く語った。

新委員長に前田強高知県議を選出

 大会では全国青年委員長選挙が行われ、平賀貴幸氏(網走市議会議員)、石田慎吾氏(品川区議会議員)、前田強氏(高知県議会議員)の3人の立候補者により最終演説が行われ、大会に参加できなかった有権者に対しても、演説が見られるようにLIVE中継を行った。青年委員長を選ぶ選挙の投票を「LINE」のみで行うという試みは全政党を通じてはじめての取り組みであり、各候補者は7分ずつの演説を通して有権者、学生に向けて熱い言葉を投げかけた。その後「LINE」での投票により前田強氏が全国青年委員長に選出された。

 委員長に選出された前田強議員は「そろそろ右とか左とかいう議論をやめてもいいのではないか、それよりもこれからの時代やらなければいけないのは安心して暮らしいていく、自分たちの夢や自己実現に取り組むことができる安心感をしっかりと作り上げていくこと。今の時代、社会を一歩でもよくして学生、その次の世代にバトンを渡していくことを強く望んでいる」と語った。

握手を交わす全国青年委員長候補者ら

握手を交わす全国青年委員長候補者ら

選挙に関する研修

 研修会では選挙に関する研修会を行った。

河合洋介愛知県議

河合洋介愛知県議

 河合洋介氏(愛知県議会議員)は日常活動に関して「議会活動では、我々(若者)だからできるような質問をやった方が良い。全国の若手がやっているいろんな質問をうまく真似して、他県の先進事例は自分の自治体でもどんどん質問をやる。こうしたことを日常生活でやってほしいと思う。」と述べた。

落合誠記壬生町議

落合誠記壬生町議

 落合誠記議員(壬生町議会議員)は「政治に無関心でいられても、無関係ではいられない。皆さんの生活すべてにおいてこの政治、壬生町政とつながっているということを分かっていただくために、活動を続けている」「こうして皆さんの前で、青年議員そして学生さんのまえでお話をさせていただいた以上は、私も街へ出てまた声を聴いて、それを政策としてお返しをしていく」と自らの経験を踏まえながら選挙に関する研修を行った。その後、選挙区の議員定数ごとに分かれ、学生を交えながら意見交換を行った。

「政治は言葉、言葉は力」をテーマに研修

 2日目は「政治は言葉、言葉は力」をテーマに研修を行った。

 はじめに、『思いを伝える技術 相手の心を動かす言葉の紡ぎ方』と題して、(株)博報堂クリエイティブプロデューサー兼スピーチライターの蟇田吉昭(ひきたよしあき)氏による基調講演が行われた。

 蟇田氏は「芯になる言葉」「言葉と行為」「相手を思う言葉」という3つのキーワードを挙げ、「どんな思いや知識、信念があれば、発する言葉に重みを持たせることができるのか」について語った。言葉で相手の心を動かすポイントとして「カンカラコモデケア(=感動・カラー・今日性・物語性・データ・決意・明るさ)をぜひ意識してほしい」と語った。

 次に、『その情熱をどう伝える? 情報メディアの選び方・使い方』をテーマに行われたパネルディスカッションでは、ファシリテーターを福岡県連学生部リユーズの代表である西南学院大学の古長紗季が担当。

 パネリストには基調講演に引き続き蟇田吉昭氏をはじめ、タレントの井上咲楽氏、LINE株式会社の村井宗明氏、国民民主党代表の大塚耕平参院議員の4名が参加し、SNSやネット上で文章を綴る際に注意する点や、話をすることで人に思いを伝える技術について、パネリストそれぞれの立場から語った。

 最後に、国から研修会に集まった約130人の青年議員と学生が5~6人ずつのグループに分かれて、若者の政治参加をテーマにディスカッションを行った。

 昨年の衆院議員総選挙で10代、20代の投票率が他の年代と比べ低かったことを受け、「選挙権を持った高校生や大学生が、どうすれば選挙に行きたくなるのか」について、学生や青年委員会所属議員が議論を交わした。

 参加学生および議員からは、主権者教育の積極的取り入れや、選挙制度そのものの変革、そして現在主に大学生が参加している議員インターンシップ(NPO法人ドットジェイピーが実施)など政治イベントへの積極的参加などの具体的な解決策が提案された。

 今回のグループディスカッションを企画した福岡県連学生部リユーズの副代表、西南学院大学の池口勇斗は、参加学生に向けて「今回のイベントを機に政治的関心が湧いたのであれば、是非とも学生部に入部、もしくは各都道府県連において学生部を創設して、若者の政治参加という難題に積極的に取り組んでほしい」と期待を込めた。

パネルディスカッションのパネリストら

パネルディスカッションのパネリストら

グループディスカッションの様子

グループディスカッションの様子

(文責 国民民主党全国青年委員会学生部)