献花する玉木代表

 沖縄県那覇市の県立武道館で9日、8月8日に亡くなった翁長雄志前知事の県民葬が開かれた。国民民主党の玉木雄一郎代表が参列し、献花台に花を手向け、静かに一礼し冥福を祈った。党からは原口一博国会対策委員長、山井和則国会対策委員長代行、藤田幸久参院議員らも参列した。

 玉木代表は、県民葬への参列に先立って、党沖縄県連の清水磨男那覇市議らの案内で糸満市にある「魂魄(こんぱく)の塔」「讃岐の奉公塔」「ひめゆりの塔」「平和の礎」をそれぞれ訪れて献花し、沖縄戦で亡くなった内外の人々の冥福を祈った。その後、平和記念資料館を視察した。

式辞を述べる玉城新知事

式辞を述べる玉城新知事

 県民葬では、玉城デニー新知事が実行委員長を務め式辞を述べた。県知事に就任してからの翁長氏について「『経済』『幸せ』『平和』の三つの視点から、沖縄の未来を切りひらくためのさまざまな取り組みを行った。基地問題では、辺野古に新基地を造らせないことを県政運営の柱に掲げ、埋め立て承認の取り消しなど、あらゆる手法を駆使して新基地建設の阻止に取り組まれ、国と対峙しながらも沖縄の民意を強く訴え続け、多くの県民の共感を得た」などと述べ、長年にわたって沖縄の振興発展と福祉の向上、基地問題の解決に尽力した翁長氏の功績をたたえた。

翁長前沖縄県知事県民葬

翁長前沖縄県知事県民葬

黙とうする参列者

黙とうする参列者

平和の礎など慰霊碑を訪れて献花

平和の礎など慰霊碑を訪れて献花