常任委員長室で開かれた与野党国会対策委員長会談

 与野党の国会対策委員長が17日午後、国会内で会談し、国民民主党から原口一博国会対策委員長が出席した。与党側から今月24日に臨時国会を開会することや、災害対策を柱とする補正予算の成立、外国人労働者の受け入れ拡大に向けた入国管理法等の改正、日EU経済連携協定(EPA)の承認などを目指す方針が示された。

 会談後に野党6会派の国対委員長がそろって記者会見して会談の内容を説明したところによると、与党側からの説明に対して野党側は「災害が続いているのに開催が遅すぎる」と抗議。さらに「3選した安倍総理や、(改造内閣の)大臣の資質を含めた政権の方向性や、適任かどうかを議論しなければならない」として、総理出席の予算委員会開催に十分な時間を割くことを求めた。大島理森衆院議長が先の通常国会閉会後の7月31日に発表した行政府と立法府の自省を求める「所感」にも触れ、「政権がどう受け止めたか、姿勢が変わったのかをしっかりとチェックすべきだ」とする声も上がった。

原口一博国対委員長

原口一博国対委員長

 原口国対委員長は、「野党が一致団結して国会に取り組む」と述べるとともに、「国会に国民の代表としての権威を取り戻したい」「命と主権を守る国会の責任を果たす」と意気込みを示した。また、入管法審議については「前提になる資料が政府から出てこないのは問題だ。政府を督励し、情報開示してほしい」と与党側に強く求めた。