原口一博

 「つぶれている人がいるんです。だから急いでいる」。14日、野党共同会派は、政府のコロナ関連対策(持続化給付金 + Go To キャンペーン + 休業支援金・給付金)についてヒアリングをした。原口一博国会対策委員長は、持続化給付金事業の事務委託先の公表が遅いことから急ぐことを求めた。

 原口国対委員長は、GoToキャンペーンが今月22日から前倒しで開始されることについて、東京都の新型コロナウイルス感染者が増加していることを踏まえ、「どういう過程で22日からになったのか。感染拡大になるのではないか」と質問。観光庁担当者は、政府の方針に従っていると述べるのみで、具体的にどのようなメンバーでどのような議論をしたかは「内閣官房の話になる」と明確な答弁を避けた。

 渡辺周衆院議員は、GoToトラベルキャンペーンを前倒しで始めることを感染症の専門家の意見を踏まえて判断しているのかを質問。これについても官公庁の担当者は、「内閣官房の会議なのでわからない」と答えた。渡辺議員は、「明日の予算委員会でしっかり答弁できるようにしてほしい。ボランティアが行けなくて、観光客は行っても良いとする整合性も答えられるようにしてほしい」と要請した。

 他に雇用調整助成金の申請を事業主がしなかった場合に労働者が直接申請できる休業支援金・給付金について厚生労働省に質問。出席議員からは、シフト制勤務の人が新型コロナウイルス感染拡大の影響でシフトを入れてもらえなくなった場合に休業とみなしていいのか等の質問があった。みなしても良いのか判断に困るので、みなして良いならばその旨をQ&Aに入れるべきとの要望に対し、厚生労働担当者は持ち帰ると答えた。