千葉県連の政策勉強会で講演する玉木雄一郎代表

 玉木雄一郎代表は20日、千葉県連が千葉市内で開いた政策勉強会で講演を行い、党の今後の基本戦略を説明した。

 この中で玉木代表は、(1)国民民主党が何を目指す政党であるのかを明確にするためシンクタンクを創設し、政策の柱を決める(2)広報戦略を大幅に見直すため、コミュニケーション戦略本部を設置する(3)地方組織・自治体議員と一体となった全国活動を展開する(4)選挙と国会は可能な限り野党が一枚岩で取り組む――などの方針を説明した。

 参加した自治体議員らに玉木代表は「具体的な課題に最も接しているのは自治体議員の皆さんだ。皆さんの声をあらためて聞かせていただき、党の政策に反映させたい。統一地方自治体選挙で勝ちやすい政策を練り上げていきたい」と呼びかけた。

 質疑応答の後、11月11日告示の松戸市議会選挙と12月9日告示の八千代市議会選挙の党公認候補予定者である石塚ゆう、松﨑ひろふみ両氏を紹介した。

 玉木代表は政策勉強会ののち千葉中央駅前で街頭演説を行い、安倍政権が表明した消費税増税の問題点を語り、支持を訴えた。

千葉中央駅前で街頭演説する玉木代表と奥野総一郎県連代表ら

千葉中央駅前で街頭演説する玉木代表と奥野総一郎県連代表ら

 玉木代表は「今回の消費税増税は、今までの増税と違う。複数税率でモノによって税率が違う。新聞は自宅に届く新聞だけ、食品と同じ軽減税率が適用される。なぜ権力に近い特定の業界だけ税金を安くするのか。政権に厳しいことを言わなくなっている新聞が増えているのではないか。それこそ健全な民主主義が育たない」と問題提起。「税金は公平でなければならないし、税率が一つでないややこしいものであってはいけない。国民の皆さんに税金を上げるとお願いするなら、身を切る改革をしなければならない」と訴えた。

 街頭演説後に記者団の求めに応じてぶら下がり記者会見をした玉木代表は、片山さつき地方創生相の国税庁への口利き疑惑について触れ、「これが事実だとしたら辞任は避けられない。今時こんなことをやっているのかな、という気がする。私も国税の場で働いていたが、税関係の陳情というものは、他の陳情と比べても相当慎重に扱ってきた記憶がある」「選びに選んだ唯一の女性大臣だ。その大臣に、税に関する法令違反があったのなら、当然安倍総理の任命責任も厳しく問われると思う」と語った。

ぶら下がり会見に応じる玉木代表

ぶら下がり会見に応じる玉木代表