原口一博国会対策委員長は24日、定例の記者会見を開いた。先の通常国会で行政府による公文書の改ざんや不適切なデータの提示等が発覚したことで、行政府と立法府の信任関係が揺らいだことを懸念した大島衆院議長の談話に触れ、同日から始まる臨時国会で政府の対応を厳しくただしていく考えを示した。また、29日の代表質問には玉木雄一郎代表が登壇することを報告した。

 原口国対委員長は大島議長の談話について、「非常に重いこと」だと述べ、議長が懸念していることは国政に対する国民の信頼に関わる問題だと語った。与野党国対委員長会談の場でも森友学園問題に関する資料を速やかに提出するよう求め、「いつまでも資料を出さない政府をただすのが国会だと強く言った」と与党側にも政府の対応を改めるよう働きかけていることを明かした。

 第4次安倍内閣発足後に閣僚の問題や失言が報道されていることには、「まさに国民とそして人権を傷つけるような発言をしている」と述べ、閣僚の不祥事を追及するために民主党時代に税金の無駄遣いや不正の追及のために結成していた「国会Gメン」を再結成することを確認したことも報告した。

 安倍総理が「移民政策を行わない」と言っているにも関わらず、「実質的に移民政策」と指摘されている外国人労働者の受け入れ拡大に向けた入管法改正案について、総理が答弁に立つ「重要広範議案」にしない意向が報道されていることについて受け止めを問われた。原口国対委員長は「最初から逃げの姿勢ならば、この国会は法案を見送ったらどうか」と語った。