スライドを使っての分かりやすい講演

 玉木雄一郎代表は28日、長野県佐久市を訪れ、同県選出の羽田雄一郎参院議員の後援会の集会で講演した。「私が考える日本の未来像、政策ビジョン」との題で熱弁を振るった。

 羽田議員の講演のあとを受けてステージに上がった玉木代表は「香川県の兼業農家の長男坊。今でも田植えと稲刈りは手伝っている」と自己紹介。「卒業した中学校が5年前に廃校になり、来年には小学校が廃校になる。人口減少、少子化の問題は自分が政治家を志した原点」だとして、地域と地方を大切にする政治を国民民主党で実現したいと述べた。

 国民民主党の綱領と基本政策の柱となる考えを聴衆に説明した玉木代表は「リベラルから穏健保守を温かく包み込む改革中道政党」だと党の立ち位置を紹介。「いろいろな考え方の違いは違いとして認め合いながら、丁寧に合意を形成していく」という「中道の精神」で党運営と政策づくりを進めていくとした。

 具体的な政策ビジョンとしては、特に日本では一層の高齢化が進み「人生100年時代」が訪れるとして、その生活を支える年金などの社会保障制度の課題と解決の道筋に時間を大きく割いて説明。そのキーワードは「愛と改革」だと掲げ、「社会の安心感をつくり、セーフティネットを張って、その上で新しい時代を切り開くさまざまな挑戦ができるようにすることが大事。安心感を作りあげる改革によって次世代を切り開く改革が手に入る。そういう政治をやっていきたい」と訴えて、講演を締めくくった。

来場者を羽田雄一郎参院議員ととも見送る玉木代表

来場者を羽田雄一郎参院議員ととも見送る玉木代表