国民民主党・連合政策協定

 国民民主党と連合は30日、第25回参院選挙に向けた政策協定の締結を都内のホテルで行った。政策協定は来年7月に予定されている参院選挙に向けて与党を利することがないように、各選挙区における野党間の事前調整の必要性を共有する意味合いもある。「健全な議会制民主主義を取り戻し、政策で切磋琢磨する緊張感ある二大政党的体制をめざす」という内容も盛り込まれており、同内容の政策協定を立憲民主党も連合と締結した。


 連合の神津里季生会長は、20年後30年後の国の姿が示されていないことに対して社会に不安が漂っていると懸念を表明し、その不安を払しょくするためにも政策協定に「つづく社会」「つづけたい社会」という言葉を中心に据えたと強調した。「あとは実践あるのみ」と述べ、「立憲・国民と結び合って明日から実践に向き合って戦いを作り上げていきたい」と力を込めた。

あいさつする玉木代表

あいさつする玉木代表

 玉木雄一郎代表は、昨年の総選挙以後1年間、国政の都合で迷惑をかけたと出席者にお詫びした。民主主義の危機が起こっていると今の国会の状況に触れ、来年の参院選は正しい政治に戻すため、また働く者が報われる社会にするために力を合わせて頑張っていくと決意を語った。

 玉木代表は、政策協定締結後に記者団からの取材に応じた。政策協定の位置づけについて問われると、連合、立憲と3者で政策協定の場を一緒にできたことは大変意味のあることであり、大きな方向性について一致できたのは意味のあることだと語った。加えて選挙協力や候補者調整についても安倍政権に向き合っていく土台ができたと述べ、「1議席でも多く野党の議席を増やしていくことに大きく寄与する政策協定だ」と締結の意義を強調した。
取材に応じる玉木代表

取材に応じる玉木代表