党大阪府連は22日、街頭演説会を大阪市内の梅田、JR天王寺駅前、難波の3カ所で開いた。
なんば高島屋前での街頭演説会には、玉木雄一郎代表、平野博文幹事長(大阪府連代表)、矢田わか子参院議員(大阪府連副代表)が参加し交代でマイクを握った。
この中で玉木代表は「議会制民主主義」が壊れつつあり、「与野党みんながおかしいと思うことが、安倍政権のもとでまかり通ってしまう」と危機感を表明した。具体例として、来年10月の消費税増税時に導入が予定される軽減税率を挙げ、軽減税率が低所得者にはメリットがなく、安倍政権に近い特定の業界だけが不公平に優遇されている点を問題点として指摘した。また、安倍政権のもとで重要な外交政策が国民の知らないうちに進められようとしているとして、厳しくチェックし、追及していくと訴えた。
平野幹事長は、衆・参両院で多くの議席を持っている与党が数の力ですべてを決めているとし、「森友学園問題では国有財産が8億円も値引きされ、公文書まで改ざんされた。こんな政治は信頼できない」と安倍政権を強く批判した。また、「中小企業の多い大阪の皆さんが働きやすい経済政策をまとめていきたい」と訴えた。
矢田参院議員は、国民民主党を「働く人が報われる政治を目指し、政府・与党の強引な国会運営に対案を出し、建設的な議論を行っていく政党」だと説明。「皆さんがおかしいと思うことを国会に届けていく」と訴えた。
終了後、玉木代表は記者団の取材に応じ、「大阪で温かい反応をいただいた。党の認知度向上に向けて、力を入れていきたい」と述べた。