「成人の日」の祝日となった14日、国民民主党は東京都豊島区・池袋駅西口前をお借りし「成人の日街宣」と題する街頭演説会を開いた。新成人らに党の政策を訴えるとともに、骨髄ドナー登録・募金の呼びかけを行った。この演説会には、玉木雄一郎代表、小宮山泰子代議士会長、大西健介国民運動局長、川合孝典都連会長、藤本欣士 ・永野裕子両豊島区議、宍戸千絵参院埼玉県選挙区公認内定者らが参加した。都連所属議員も多数かけつけた。
演説の中で玉木雄一郎代表は、豊島区の成人式に立ち寄り、新成人らをインタビューしてきたことに触れ、「6割くらいの方が、これからの日本が『明るくなる』と回答されていた。また今後就きたい仕事について尋ねると、多くの新成人の若者が『人の役に立ちたい』と目を輝かせながら語ってくれた」とその体験を語った。ただそんな中、これからの人生で、仕事と家庭を両立させることについて強い不安を持っている女性もいたと述べ、「両立させることができず、仕事なり家庭なりを諦めるようなことがない社会に、早く変えていかなければいけない。それをするのが、与野党を問わず私たち政治家の仕事だとあらためて考えさせられた」と語った。
日本が直面する最大の社会問題が少子高齢化であることについて「出生率の『1・57ショック』から30年。足元では相変わらず急激な少子化が進みつつある。少子高齢化という最大の問題に手立てを講じることができないまま、平成の世も終わろうとしている。私たち政治家はあらためて今の社会の問題に正面から向き合い、本当にやるべきことに力を注ぎ、必要なところにもっとお金、税金を使っていくべきではないでしょうか、皆さん」と問いかけた。少子化対策や子供の貧困問題への対策の必要性について語るとともに、日本は税金の使い道などを大きく変えてゆくべきだと新成人らに訴えかけた。
■骨髄バンクへのドナー登録・募金の呼びかけ
演説会では「新成人となったことをきっかけに骨髄バンクドナー登録をぜひ行って頂きたい」と司会を務めた小宮山泰子代議士会長が新成人らに呼び掛けた。「われわれの仲間であり、白血病で亡くなった日比健太郎元名古屋市議会議員の遺志を継いで、党として募金活動を行っている」と訴えた。また故日比健太郎元市議の妻である日比美咲名古屋市議、党本部で行われたドナー登録会をきっかけに実際に移植手術を受けた青柳雅之台東区議、日比さんの政策提言を受けた「骨髄ドナー登録推進プラン(通称、日比プラン)」に取り組む平賀貴幸網走市議らによる、新成人に向けたメッセージ動画が街頭上映された。
■ぶら下がり会見
街頭演説の後、玉木代表は、記者団とのぶら下がり会見に応じた。
「勤労統計調査」の問題について尋ねられると、玉木代表は「この問題は政府の統計のみならず、政府そのものの信頼を揺るがしかねない問題だ。問題となっている統計以外にも同じような問題があるのではないか、と疑わせるような事案だ。国会を速やかに開き、事実の解明と再発の防止の議論をすべきだ」と国会の開会を最優先すべきとの考えを明らかにした。「場合によっては、出し直した予算案の再修正もありうるのではないか。予算案をやり直すよりも、国会を開くほうが先に行われるべきだ。年金の改定率であるとか、他にも影響が出ていないのか。国会の中でしっかり追及していきたい」とさらに述べた。
※ 街頭演説の動画は、ツイッターからご覧いただけます。
https://twitter.com/DPFPnews/status/1084679591677968385