青山議員(左)、玉木代表(右)ととしっかり握手する桜井さん(中央)

 1月20日投開票された、かすみがうら市議選で茨城県初の国民民主党公認新人候補として戦った桜井健一さんが、見事当選を果たした。同市議選で新人のなかでは唯一の当選者となった。

 選挙戦を共に戦った青山大人衆院議員(茨城県第6区)とともに22日、党本部を訪れ、玉木雄一郎代表とがっちりと握手。党公認として戦った選挙戦を振り返るとともに、今後の意気込みを語った。

 桜井さんは自営業の傍ら、かすみがうら市少林寺拳法協議会事務局長をつとめ、子どもたちに少林寺拳法を教える活動を続けてきた。青山衆院議員とも少林寺拳法を通じて出会った。また、3年前から地域の逆西(さかさい)神社総代長をつとめ、祭りの振興に励むなど、地域活動に熱心に取り組んできた。そのなかで行政面での課題が見えてきた桜井さんは「市議会議員への挑戦」を思い立ち、立候補を決意した。

 桜井さんが逆西神社総代長になり、「若い人を呼び込みたい」「祭りを通じて地域を元気にしたい」と祭りの実行委員長として 先頭に立って活動するなかで、隣接する土浦市の神立地区と協議し、行政をまたいで神立の祭りと逆西の祭りがジョイントする形が整い、神輿、山車、獅子と11台が駅前で集まる盛大な祭り「神立駅前共演」が実現した。

かすみがうら市議としての今後の抱負を語る桜井さん

かすみがうら市議としての今後の抱負を語る桜井さん

 桜井さんはまた、5人の子どもをもつ父として、子育てするなかで感じた周辺自治体と比べての子育て支援策の遅れを、市議会議員として改善していきたいという思いがあった。 今後、土浦など近隣自治体で実施しているランドセルの無償化に取り組んでいきたいと早速、市議としての豊富を熱く語った。

 今回の市議選への挑戦に際し、青山衆院議員に相談し、国民民主党の理念に共鳴し、国民民主党公認での立候補を決意。 「最初は無所属で行動していたが、青山議員同様、『地域に根差して地域に貢献するのが政治家』と考えるなか、青山議員と連携するためにも国民民主党の旗を掲げ戦うことにした」と語る。国民民主党の旗を掲げたことで、特に不便を感じることはなかったし、政治家になるか らには理念をしっかり掲げるべきとの思いを持つ。

この靴で地域を歩き、皆さんの声を受け止めてきた

この靴で地域を歩き、皆さんの声を受け止めてきた

 桜井さんは、さまざまな視点から意見をもって発言できる政治家でありたい。単に賛成、反対だけでなく、建設的な意見を提示していく国民民主党の姿勢は、自分の考え方と一致しているとも語った。

 「支援者の皆さんも桜井健一は何党であろうが応援するよと言ってくれたし、桜井健一が選んだ政党だから応援するよとも言ってもらった。選挙活動を通じて国民民主党というもの訴えていくなかで、国民民主党の理念を有権者へ伝え、2大政党制に国民民主党は不可欠な集団だねとほっとした顔になって評価につながった」と選挙戦を振り返った。

 「今後も党の一員として、市議会議員として市長に対して賛成するときは賛成し、疑問に思う点はブレーキ役をつとめ、是々非々の関係で臨んでいく」と決意を語るとともに、「そ のためにも自分自身が力をつけていかなければならない。国民民主党は自治体議員が学ぶ 機会を提供してくれるなどの制度がしっかりしているので、その組織力を十二分に活用し てさらに政策を磨いていきたいと思う」と前を向いた。