玉木雄一郎代表定例記者会見

 国民民主党の玉木雄一郎代表は23日、定例記者会見を国会内で開いた。

 冒頭、厚労省が公表した「毎月勤労統計」の修正値について、「修正幅は最大1.2%にも上り、2004年の年金改革以降、年金改定率が一度も1%を超えていないことに比べると、いかに大きな修正だということが実感できる。厚労省の不適切な調査によって国民生活に大きな影響を与えたと言わざるをえない。特に2018年4月からの(データ)補正については、実質賃金が高く出るように修正された。昨年6月に発表された伸び率は3.3%増だったが、実際は0.5ポイントも低い2.8%増だったということが明らかになった。明日厚生労働委員会の閉会中審査で厳しく検証していきたい」と述べた。

 次に、22日に行われた日ロ首脳会談について、「何の成果もなかった。安倍総理に明らかにしていただきたいのは、1956年の日ソ共同宣言を基礎とするのであれば、主権や帰属が4島にあるという前提なのか、そもそも2島にもあるのかどうか、国民に説明をして交渉化すべきではないかと思う。何かやった風な感じだけ出して、経済的な協力が進んでいるように見えて進んでいない。国民に丁寧に説明することが欠けている。このままズルズルとロシアのペースで交渉するようなことがあってはならない。実のある交渉になるように国会の中でも監視していきたい」と述べた。

 最後に、22日に小沢一郎代表と会談した自由党との連携強化について、「先般の党大会で、協力を得られる政党や会派とは大きな固まりをつくるための協議に入っていきたいと申し上げた。このことに沿った動きだということでご理解いただきたい。昨日は連携を強化していこうということで一致した。連携強化のあり方については党内での議論を深めていきたい。自民党に代わって政権を担えるもう一つの選択肢をつくることが、今の野党が果たさなければいけない責任だ。出来るだけ大きく野党をまとめていく第一歩となるような連携強化を目指したい」と決意を語った。