国民民主党と自由党は28日、同日開会した第198通常国会で初の両院会派合同総会を国会内で開いた。これは24日の国民民主党の両院議員総会で(1)衆参両院で自由党との統一会派を結成する(2)同党とさらなる連携強化を進めるために政策等の協議を行う――という2点の承認を受け開かれたもの。
まず、国民民主党の玉木雄一郎代表があいさつに立った。「先般、自由党とわが党との間で統一会派結成で合意した。これは野党が力を合わせて今の安倍政権に対峙(たいじ)していかなければ、その政治をとても止めることはできない。そのような強い危機感の中で合意に至った。『自民党に代わるもう一つの選択肢をつくる』。これが全ての野党の責任だと思う。その思いを各党各会派に呼びかけていたところ、小沢代表に応えていただき、先般統一会派を結成する、さらなる連携を図っていくための協議にも入る――その2点について合意し今日に至った」と述べた。
同日午前に行われた野党5党1会派の党首会談の確認事項に触れ「今国会では国内外のさまざまな課題について徹底抗戦していく。とりわけ毎月勤労統計の問題は、国家の信頼を根底から覆すものなので、特に力を入れて取り組んでいく。選挙については、夏の参院選挙、全国で32ある1人区で(候補者の)一本化を図って野党が力合わせをして取り組んでいく。これが選挙の帰すうを決することになるので、単に夏の参院選挙というよりも、政権交代可能な政治がもう一度日本に根付くかどうか。その大きな戦い、大きな1年なんだという思いをもって今回の(統一会派結成)合意に至った」と説明した。
最後に玉木代表は「これからさらに大きな自民党に対峙できる固まりを作っていかなければならない。皆さん、さまざまな思いや葛藤、心の中の複雑な気持ちがあることも理解する。ただ、これを第一歩としてぜひもう一度、政権を担える、国民の皆さんから自民党に代わるもう一つの選択肢と思ってもらえるような政治集団をつくり上げるために全力で取り組んでいきたい」と決意を示し全議員に協力を求めた。
自由党の小沢一郎代表は「皆さんご案内の通り不束者(ふつつかもの)だけれども、会派の一員として精一杯努力する」とあいさつした。