統計問題を追及する奥野総一郎議員

 衆院予算委員会で20日に開かれた外交・防衛・内外の諸課題に関する集中審議で、国民民主党の2番手として奥野総一郎衆院議員が質問に立った。

 奥野議員は、中江元哉元総理秘書官に対する質疑の中で(1)これまでに2度、厚労省から検討会の結果についての報告を受けた記憶はないと答弁していたが、20日午前に行われた質疑で厚労省側からこれを否定する答弁がなされており、これまでの答弁は虚偽だったのではないか(2)厚労省とのやり取りについて安倍総理に報告したことはないと言い切れるのか――などの点に対する答弁を求めた。

 これらの疑問に対して中江元秘書官は(1)厚労省から説明を受けた記憶はない(2)総理には報告していない――と従来通りの答弁に終始した。

 奥野議員は「私も役人をやっていたから分かるが、秘書官の言葉というのは、総理の言葉そのもの。官邸が与えた宿題に対して打ち返しがなかったというのはありえない」と述べた。

これまでの主な出来事

これまでの主な出来事

 この他、奥野議員は(1)サンプリングの入れ替え方法について、第5回検討会の素案では全部入れ替えを推奨していたのに、第6回目の会ではそれが中間的整理にまで後退し、「部分入れ替え」も含み「引き続き検討」とされた理由(2)第6回目の検討会が延期された理由(3)根本匠厚労相が、事務方から最初に問題の報告を受けてから、記者会見(12月8日)を行うまでに約3週間もかかった理由(4)抽出調査の結果に適切な復元処理を行わなかったことを、なぜ12月8日の記者会見で明らかにしなかったのか――といった点について政府にただした。

PDF「2019年2月20日奥野総一郎議員・予算委配布資料」2019年2月20日奥野総一郎議員・予算委配布資料