左から玉木代表、猪木参院議員、小沢自由党代表

 国民民主党の玉木雄一郎代表は21日、小沢一郎自由党代表、アントニオ猪木参院議員とともに東京都内で記者会見し、猪木議員の国民民主党会派入りを表明した。

 玉木代表は猪木議員の会派入りについて「北朝鮮、韓国との問題を含めて朝鮮半島の問題をどうしていくのか。それがこれからの日本にとって極めて大切だ。今の安倍政権の取り組みは膠着状態。なかなか前に進まない状況がある中で、拉致・核・ミサイルといった北朝鮮との問題でも、これまでの猪木議員の知見、経験を生かしてもらい少しでも前に進むよう力を発揮してもらいたい」と期待感を示した。

 猪木議員は、力道山から受け継いだという北朝鮮との長年の交流について「1つ大事なことは人の流れ、同時に積み重ね」と強調した。今の政治がアジアの平和とは逆方向に動いていると問題視し、野党連合で自民党の独断政治からバランスのとれた政治にしなければならないと語った。自らの役割については「命をかけて皆さんの手となり足となり、身を挺してでも思い切った政治改革。それには数だから力を合わせて頑張っていきたい」と意気込んだ。

 自由党の小沢代表は、「日本がこれから生き延びていくためには、まず歴史的にも文化的にも民族的にも最も近い(朝鮮)半島や中国と協力し、力を合わせ、お互いの幸せと平和のために頑張らなければならない」と強調。ところが自らの最近の訪韓から「(韓国側が)かなり安倍政権に不信感を持っていることが分かった」と指摘。こうした中、「猪木議員は北朝鮮の皆さんと自由に会話のできる方だ」と述べ、隣国との関係改善に尽力してもらいたいと語った。