消費増税について安倍総理に質問する西岡秀子議員

 衆議院予算委員会で28日に行われた「統計問題・諸課題」に関する集中審議で、西岡秀子議員が国民民主党の2番手として質問に立ち、消費増税について安倍総理らに質問した。

 西岡議員は(1)増税への現時点でのスタンス(2)国民の理解が進んでいると思うか(3)現在の経済環境が増税に耐えられると思うか(4)新たに導入されるポイント還元など新制度がもたらす不公平(5)五輪後の新制度延長の可能性――といった点についてただした。

 これらの質問について安倍総理は(1)法律にのっとり税率を引き上げさせていただく考えである(2)国民の理解を得るように努力を重ねていく(4)逆進性に対して十分な緩和策になると考えている――といった答弁をした。しかし(3)の「経済環境が増税に耐えうるか」について安倍総理は「対策もしっかりと行いながら、経済の成長とそして財政の健全化の二つを同時に達成していきたい」と答えるにとどめた。

 (4)のポイント還元などの新制度について西岡議員は「複数の対策があり、消費者にとっては大変分かりにくい。事業者にとっても過度な負担を強いる。何よりも税の3原則である『公平・中立・簡素』と大変かけ離れた状況になっていることが大きな問題だ」として新制度の問題点を指摘した。その上で、西岡議員は「消費増税が一体何のために今回導入されるのかその基本に立ち返ってもらいたい。今回の対策で国民生活に大変な混乱が生じることを懸念している」と述べ、質疑を終了した。