福島第1原発視察後のぶら下がり記者会見

 玉木雄一郎代表は4日、小沢一郎自由党共同代表とともに福島県を訪れ、東京電力福島第1原子力発電所の視察後、記者団からの求めに応じて廃炉資料館でそろってコメントした。

 玉木代表は、「間もなく、あの震災、そして過酷な事故から8年を迎えようとしている。二度と、ああした過酷な、取り返しのつかない原発事故を起こしてはならないという思いをあらたにした。また1日に4千人の方が働いて廃炉に向けた作業を続けておられるが、一口に廃炉と言っても、もの凄い時間と、そして技術や人も必要だということも今日あらためて認識をした。どんなに急いでも30~40年はさらにかかるということだから、廃炉ということ一つとっても、非常に大きな作業だということがよくわかった。その上で、やはり原発に依存しない社会、原発ゼロ社会に向けて、廃炉も含めて現実的な道筋を、いかにしっかりと示していくのかということが大切だと思うので、党内でも議論を深めて、現実的な原発ゼロ社会に向けた道筋、ロードマップを示していきたい」と語った。

 小沢自由党共同代表は「地元の増子先生の先導をいただき、玉木代表のお供をして、こちらへきた」と前置きしたうえで、「原発そのものについては、今、代表のおっしゃったことに尽きるだろう。ただ、今日も震災の現場を見せていただき、やはり対処療法的なやり方では、30年、40年、さらにもっともっとかかってしまうのではないかという気がしている。一私企業のレベルの問題を越えたところに起きた事故なので、国がやはり責任を持って、前面に立って、抜本的な解決をしないといけないと思っている。そういう意味で、この福島の原発の問題は、単にこの地域の問題だけではなくて、日本全体の、国の問題であると思っているので、玉木代表をはじめ、皆さんとともども、国政の場で一日も早く終止符を打てるように、きちんと全力で努力していきたい」との考えを語った。