玉木代表定例記者会見

 玉木雄一郎代表は6日、国会内で定例記者会見を開いた。

 冒頭、記者団に同日開かれた参院予算委員会でのやりとりについて説明した。まず、大塚耕平代表代行が「労働分配率が低下していること」「直近労働分配率が異常な数値でプラスに上がっていること」を取り上げ、毎月勤労統計の数字がおかしいのではないかと質したが、政府から十分な答えはなかった。礒﨑議員は政府の障害者雇用の水増しについて質問した。民間に対して悪影響を与えないか、しわ寄せが出ないのか取り上げた。こうした現場に即した問題点をしっかりと議論していきたい。

 玉木代表は統計不正問題について、安倍総理が5日、「一般的な感覚では隠ぺいではと思う」と発言したことを取り上げ、「特別監察委員長は否定していたが、むしろ総理の感覚の方が一般的な感覚と合致している。つまり隠ぺいだと思う。総理がそこまで言った以上、政府・与党として隠ぺいを正面から認めて、第三者性の極めて低い調査をやり直すべき」と指摘した。

 昨年に引き続き、東京電力福島第1原子力発電所と被災地(福島県双葉地区)を訪問したことを報告し、現場の関係者の努力で廃炉作業が前に進んでいる印象を受けたこと、あのような過酷で取り返しのつかない事故を起こしてはいけないという強い気持ちを持ったことなどに触れ、「原発に依存しない社会を目指していくためには、廃炉を含めた現実的なロードマップを責任ある形で示していくことが必要だと認識した。政府に復興庁の後継組織と専任大臣の設置を求めていきたい。また、除去が難しい放射性トリチウムを含む水の海上への放出が検討されているが、漁業関係者の皆さんの声を聞いてから合意することを強く求める」などと語った。

 乳幼児検診を受けておらず自治体が安全確認できない子どもが昨年11月時点で2936人いることを厚生労働省が2月末に発表したことについては、こうした子どもたちが虐待を受ける可能性が高いとして、政府に子どもたちの安全を早急に確認することを求めた。