国民民主党２０１９パーティーを開催、約２０００人が来場

　国民民主党は１４日夕、東京都内のホテルで「国民民主党パーティー　つくろう、新しい答え。」を開いた。支持者、企業・団体や駐日外国公館の関係者らが集まった。

　開宴に先立ち、ドイツで２０年間オペラ歌手として活動した後、参院選石川県選挙区公認候補者に内定した田辺徹さんと妻の朱実さんがベートーベン交響曲第９番第４楽章の「歓喜の歌」と「ふるさと」の歌唱を披露した。

　司会進行を担当した古賀之士参院議員と西岡秀子衆院議員が開宴を宣言し、国民民主党が現在テレビの地上波で放映中のＣＭとウェブで公開中のショートムービーを上映した。

　パーティー実行委員長を務めた古川元久代表代行は開宴のあいさつで、野党が厳しい状況の中でパーティーに参加した来場者に謝辞を述べた。「雨天の友こそ真の友。叱咤激励をお願いしたい。国民民主党は政権交代の先頭に立つ」と強い決意を語った。

　連合の神津里季生会長は来賓として、「田辺候補者の素晴らしいパフォーマンスを聴いて、このように自分の思いを表現できる人をぜひ国会に送りたい。国会で歓喜の歌を歌ってほしい。テレビコマーシャルも初めて見た。このような趣向をこらしたパーティーは初めて。古川代表代行が紹介された國酒プロジェクトは民主党政権で始まった。日本酒が世界中で人気になったように国民民主党も必ず実を結ぶ。野党の政治状況を変えるために野党をまとめていかなければいかない」と激励した。

　今国会から衆参で統一会派を結成した自由党の小沢一郎代表は「最初、国民民主党のパーティーにどれだけの人が集まるかと思ったが、盛大なパーティーで、これならば大丈夫だ。保守本流という言葉があるが、国民民主党は民主リベラルの本流だ。一致団結して安倍政権を退陣させ、国民の生活を良くする政治をとってもらいたい」と呼びかけた。

　国民民主党の玉木雄一郎代表はあいさつで、「会場に足を運んでいただいた思いにしっかりと応えていかないといけない。日本は今大きな岐路に立っている。国民生活は労働分配率が４３％の低さで、民主主義は機能していない。皆さんにこのことに慣れないでほしい。不合理や不条理を助長するような国会をやめて国民のための政治を取り戻したい。国民の期待に応える政策を掲げる、もう１つの選択肢を必ず作っていきたい」と政権交代への意気込みを語った。

　参院選内定候補者を紹介し、各候補者が登壇した後、ミス日本酒に選ばれた須藤亜紗実さんの発声で乾杯が行われた。

　中締めのあいさつでは平野博文幹事長が「国民民主党は改革中道政党として発足した。玉木代表の裏方として選挙の地固めをしている。何としても統一地方自治体選挙で勝っていきたい。７月の参院選は日本の政治を変えようとしている。一致団結して頑張り続けていくのでご支援をお願いしたい」と訴えた。

　パーティー終了後、玉木代表は記者団に来場者への感謝と今後の野党再編への決意を語った。