JR武蔵浦和駅。左から宍戸千絵埼玉県参議院選挙区第1総支部長、大野元裕参院議員、木村勇夫候補、玉木代表

 玉木雄一郎代表は5日午後、埼玉県を訪れ、党が公認する木村勇夫(きむら・いさお)、水村篤弘(みずむら・あつひろ)両埼玉県議会議員候補の応援演説を行った。

 玉木代表は辞任のニュースを受けて、その問題の本質について、「政権が長期化して、権力と税金の私物化が進んでいる」と断じ、「みなさんの限られた税金をどこに使うかは、合理的な基準や費用便益効果を分析して、本当に必要なところに予算をつけていくべき」と安倍政権の姿勢を批判した。これまで安倍政権に森友・加計学園をはじめとしたさまざまな問題について情報公開を求めてきたが、安倍政権が誠実に対応してこなかったことをふまえ、「最大の情報公開は政権交代を実現すること。過去の政権がやったことをしっかりと検証する」と訴え、「私たちはもう一度、国民のための政治が実現できる政権をつくりたい。自民党に代わる選択肢になりたい」と決意を示した。

 JR武蔵浦和駅での街頭演説には埼玉県選出の大野元裕参院議員(党国際局長)が駆けつけた。塚田国交副大臣の問題について、「麻生副総理の地元の福岡から、安倍総理の地元山口までの道路を忖度(そんたく)したと発言した。税金が元手の道路が、権力者に忖度することによってつくられる。こんな政治でいいのでしょうか」と訴えた。埼玉県議会の情報公開が47都道府県中46番目であることを取り上げ、「市民が民主主義の下でしっかりと行政機関を検証できることが大事だ」と訴えた。宍戸千絵埼玉県参議院選挙区第1総支部長も応援にかけつけた。

■木村勇夫(きむら・いさお)埼玉県議会議員候補

 さいたま市南区から4期目を目指す木村候補は、埼玉県の医療・介護、中小企業の活性化と安定した雇用、児童虐待の根絶を目指している。

 演説で木村候補は玉木代表が香川県立高松高校の2年後輩にあたり、木村候補が応援部、玉木代表が陸上部だったと紹介。「これまで12年間、命を守る、生活を守るという視点で活動してきた。上田埼玉県知事とタッグを組んで、人口10万人あたりの医師の数が日本一少ない埼玉県の医師・看護師・助産師・介護職員を増やしていきたい。介護問題と公教育の充実にもしっかりと取り組んでいきたい」と決意を語った。

勝利に向けてガッツポーズ!
勝利に向けてガッツポーズ!

■水村篤弘(みずむら・あつひろ)埼玉県議会議員候補

 さいたま市から3期目を目指す水村候補は、一強政治ではなく、多様な意見が反映されるバランスの取れた政治を目指している。

 演説で水村候補は「全国各地の医療現場を調査し、医療体制の整備に取り組んできた。埼玉県内の医師の数は着実に増えてきた」と8年間の実績について語った。「医師・看護師・介護職員の処遇改善を進め、断らない救急の拠点を拡充し、在宅医療の充実、介護との切れ目ない連携を進め、安心して暮らせる受け皿を作っていく」と決意を語った。

街宣後に握手する水村候補者と玉木代表

街宣後に握手する水村候補者と玉木代表

■応援演説を終えての玉木雄一郎代表のコメント

 記者団から選挙の手応えについて問われた玉木代表は、「確かに手ごたえを感じている。私たちの仲間を全員当選に向けて全力を尽くしたい。県民の方から、塚田国交副大臣の辞任や安倍政権に対する不満が多かった。そういった声をしっかりと受け止めながら、国民のために透明性のある税金の使い方を目指していくと訴えていきたい」と語った。