14日、86市長選と294市議選、東京特別区の11区長選、20区議選が告示され、統一自治体選挙の後半戦がスタートした。玉木雄一郎代表はこの日、都内約12か所を訪れ、党が公認・推薦した候補者たちを精力的に応援した。
最初に訪れた神田神保町で行った街頭演説で玉木代表は、「これから日本は高齢化がどんどん進んでいく。本当に皆さんが安心して暮らしていける、地域の医療や介護の仕組みをしっかりと作り上げていく。まさに安心を再設計する街づくりが求められている」「私たち国民民主党が国会でも力を入れているのが、正直な、透明な政治の実現だ。大切な文書を隠したり、出さなかったり、ましてや改ざんしたり。そんなことがあってはならない。皆さんが払っている税金の使い道。その税金が皆さんの暮らしを支えるところにしっかりと使われるように、透明で、情報公開をの進んだ議会を実現していかねばならない」と聴衆に訴えかけた。
1.北城 照二郎(きたしろ・しょうじろう)千代田区議候補:神保町交差点 岩波ホール前(千代田区神田神保町2-1)
新人の北城・千代田区議候補は千代田区に住み続けること69年。母が単身で経営していた「大喜靴店」を継ぎ、経営戦略や区行政の在り方を学んできた。かねてから関心を寄せていた地域問題、また長年の議会傍聴で感じた疑問を解決するため、今回立候補するに至った。
兄弟には、実業家として有名な北城恪太郎氏(元・IBMアジア・パシフィック・プレジデント兼日本アイ・ビー・エム代表取締役会長)がいる。
区政で目指す取り組み:
1)ペットを通じた多世代がつながるコミュニティを創るとともに、区内のペット殺処分ゼロを目指す。
2)育児・介護する人にやさしい街、共働き世代が暮らしやすい街づくり。
3)議会改革を推進。全委員会のネット中継を実現し議会の透明化を図り、無駄を省いた区政を目指す。
2.小野 憲一郎 新宿区議候補:丸正商品総本店前(新宿区四谷3-12)
小野・新宿区議候補は、「政治には今やらなければならないこと、10年後20年後の将来を見据えた政治が必要。今の政治は目先だけの問題にしか目を向けていない」と主張。実行力のある政治を行い、一人でも多くの区民が安心して暮らしていける持続可能な社会を作り上げるため、3期目を目指して立候補した。
区政で目指す取り組み:
1)行財政改革
税外収入制度の導入:公共物による広告収入やネーミングライツを取り入れ、税金以外の収入を確保。
2)議会改革
議会基本条例の制定による情報公開の推進や通年議会の開催。
3)子育て支援
待機児童ゼロ政策。子どもの権利を尊重する条例を制定し、地域みんなで子どもを育てる環境をつくる、など。
3.石田 太朗 (いしだ・たろう) 中央区議候補:大江戸線 勝どき駅(中央区勝どき1-8付近)
新人として中央区議を目指す石田太朗候補は、看護師、保健師国家資格を取得して以降、神奈川県、東京都で精神科病院、有料老人ホームなどで看護師として勤務。さまざまな疾患をもつ方々や、生きづらさを抱える人と接し、産まれる前から命を終える最期までの人々の暮らしや生き方を考える経験を重ねてきた。その経験をもとに、「これからの本当に生きやすい街づくり」のため、区議会で取り組んでいく考えだ。
区政で目指す取り組み:
1)介護福祉対策
介護、福祉施設の充実。特にそこで働く方々の支援、適切な研修の推進。最期まで意思が尊重される支援制度づくり。今後増加が見込まれる介護職など外国人労働者の支援体制づくり。孤独死を防ぐ見守り制度の強化、コミュニティづくりの強化
2)子育て支援~安心して子供を産める街づくり
自宅に居ながらSNSなどで両親ともに産前、産後と支援できる制度や地域でのコミュニティーづくりの増進。待機児童問題の迅速な解決や、商業施設などとの連携によるベビーベッドやオムツ捨て場などの増設。
4.七戸 淳(しちのへ・じゅん) 港区議候補: 麻布十番商店街(港区麻布十番2-4-7)
港区に関わるようになったのは東京青年会議所の港区委員会に入会した30年近くも前のことだという七戸・港区議候補は、以来、港区の地域活性化を目指し、日々活動してきた。港区議会においては総務常任委員長を務めるなど、約30年にわたる歩みは常に港区とともにあった。今回は5期目の当選を目指す。「地域に密着し、地域になじんでこそ初めて見えてくるものがある」と語る通り、地域密着の視点で、区政の良い面はより良く、改善すべき点は迅速に改善していく考えだ。
区政で目指す取り組み:
1)「区民の皆様に笑顔を」
まちづくり・防災対策・子育て支援・高齢者支援・障害者支援など、よりよい区民生活のための様々な活動。
2)産業振興・観光支援など東京オリンピックに向けた大規模な改革
交通需要急増対策として、新橋~虎ノ門~青山ルートの「バス高速輸送システム(BRT)」導入推進。
5.榎本あゆみ港区議候補:JR田町駅(芝浦口)前(港区芝浦3-1-33付近)
榎本・港区議候補は、聖心女子大学で心理学を学び卒業。起業家支援DREAM GATEに入社後、起業。グローバルな人材になるため単身で上海に渡りビジネスを展開した。国際社会での日本の存在感の低下に危機感を感じ、直接日本を変えようと決意し、2015年港区議会議員選挙で初当選。保育園を経営し、自らも保育士資格を取得した。2018年3月には、第一子を出産。目指す2期目でも経営者の視点、起業家の視点、ママの目線で区政に取り組んでいく。
区政で目指す取り組み:
1)1歳児の母として子育てしやすい港区へ
待機児童ゼロ(議員となった2015年から2019年までの4年間で多くの定員拡大を実現)、液体ミルクの防災備蓄品化、保育園の1歳児枠拡大、産後支援の拡大、幼稚園浪人ゼロ、など。
2)経営者として税金の使い道を厳しくチェック
箱もの行政にストップ、区民センターの見直し、区の土地を有効活用。
3)海外で起業していた経験から世界に誇れる港区へ
ベンチャー支援、区情報のデータ化、AI導入などICT化を推進、ナイトタイムエコノミーの推進、など。
6.石渡 幸子(いしわたり・ゆきこ)港区議候補:田町駅東口交差点 (港区芝浦3-1-26付近)
新人の石渡・港区議候補は、雑誌ライターや中高生の学習塾を経営した後、國學院大学法科大学院に学び弁護士に。現在は、東京弁護士会の消費者委員会に属し、集団詐欺被害などの弁護活動に取り組んでいる。「長年暮らしてきた港区を、年を重ねた方も、年若い人も、安心して生きられる地域にしたい。それはきっと、あなたが住みやすい地域だから」との思いのもとで立候補を決意した。
主な主張:
1)消費者被害に向き合い、被害の救済に取り組む
特殊詐欺被害の対策のため若者を中心とした消費者教育と、消費者ホットライン188の啓発活動。
2)子どもたちへの支援
港区子ども家庭総合支援センター(仮)の開設を支援している。弁護士として児童相談所など社会的養護の大切さを主張。