玉木雄一郎代表
令和元年(2019年)5月1日
国民民主党 代表 玉木雄一郎

 天皇陛下が御退位され、皇太子殿下が皇位を継承され、新天皇に即位されました。

 上皇陛下は、憲法にふさわしい象徴天皇の在り方として、常に国民の声に耳を傾け、思いに寄り添うことが必要であるとお考えになり、実践され続けられました。国事行為のほか、全国各地への御訪問、被災地の御見舞い、国内外の戦地御訪問など、象徴としての公的な御活動に御高齢に至るまで精励されてこられたことに、深く感謝申し上げます。

 上皇陛下は昭和58年、50歳の誕生日の会見で、論語の一節を引いて次のように述べられました。
 「好きな言葉に『忠恕』があります。自己の良心に忠実で、人の心を自分のことのように思いやる精神です。この精神は一人一人にとって非常に大切であり、さらに日本国にとっても忠恕の生き方が大切ではないかと感じています。」
 国民もこうした上皇陛下のまごころと思いやりを大切にする気持ちに敬意を払い、社会を発展させてきたことに大きな意義があります。

 皇太子殿下が新天皇に御即位されたことは国民が等しく慶びとするところであり、国民民主党を代表して謹んでお祝いを申し上げます。この度の御即位は、国民に対して我が国へのゆるぎない誇りと未来への希望をもたらすものであります。御即位された天皇皇后両陛下は、常に国民に寄り添い、国民の喜びを喜びとし、国民の悲しみを悲しみとされていた上皇、上皇后両陛下の御君徳を受け継いでおられることと拝察いたします。

 令和の時代が平和と繁栄の時代となることを願いつつ、国民民主党としても、様々な課題について、国民の声を聴きながら、「新しい答え」をつくっていく決意を新たにしています。

 国民民主党は、天皇と皇室を国民国家の象徴と仰ぎつつ、日本の良き歴史と伝統を尊重する政党として、国民と皇室を結ぶ敬愛と信頼の絆が一層深まることに努力を惜しまないことを約束します。上皇、上皇后両陛下のご長寿、天皇、皇后両陛下のご健勝、皇室の弥栄をお祈り申し上げます。

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