原谷那美事務所開き

 玉木雄一郎代表は12日、札幌市を訪れ、原谷那美(はらや・なみ)参院選北海道選挙区公認内定者の合同選挙対策本部事務所開きに出席し激励した。

 玉木代表はあいさつで、34歳獣医師出身で政治経験のない原谷さんに「一生懸命この広い北海道全土を回って、思いを訴え多くの皆さんの声を預かる中で、立派な候補者になりつつある」と激励。

 「わたしたちには頑張らなければいけない理由がある」と述べ、安倍政権下で二つのものが大きな危機にさらされていることを指摘。そのうちの一つとして、共働き世帯が増えているにもかかわらず、家計所得が平成の始まりに比べて下がっており、生活保護受給者が増えその半数以上が高齢者であるのに「人生100年時代」と言われている国民の暮らしが「危機にさらされている」ことをあげた。そのうえで、「家計が豊かになり、まじめに働く人が報われる社会経済にしていかなければいけない」と力強く訴えた。

 原谷さんは政治家になって3つしたいことがあるとアピール。1つ目が、日本の食の安心・安全を守ること、2つ目が、どこに生まれてもどこに生活していても誰もがみんな平等に挑戦したいと思えることにチャレンジできる社会の実現、3つ目が、命と平和を守ること。日本の食の安全を守るための規制の強化、若い世代の視点から奨学金の拡充や大学授業料の大幅減免、女性の視点からハラスメント禁止規定の設置や差別や区別のない社会の実現、獣医師の視点から犬猫殺処分ゼロ実現のための動物愛護法改正への取り組みや災害時に動物も避難できるガイドラインの策定を訴えた。

原谷那美参院選北海道選挙区公認内定者

原谷那美参院選北海道選挙区公認内定者

 党北海道総支部連合会代表の徳永エリ参院議員は、先に行われた統一自治体議員選挙では女性に対する票が多かった点をあげ、「国民の皆さんは政治の世界に改革を望んでいる」と主張。世界的には議会の3~4割の女性議員が活躍して女性の意見を反映させていることを強調し、「女性活躍をぜひお支えいただきたい」と呼びかけた。

 事務所開き終了後に玉木代表は記者団からの取材に応じた。参院選北海道選挙区について立憲民主党も候補を立てていることについて問われると、「立憲と国民でしっかり2議席確保することが一番の命題だ」と語った。そのうえで、全国的にも立憲とさまざまな調整が前向きに加速していると説明し、「最終的には、力を合わせて向き合う体制が構築できると思う」と力を込めた。

 衆参ダブル選挙が取りざたされるなか、北海道で空白区が多いことについて考えを問われると、「わが党としての候補と立憲としての候補があると思うので、調整しながら全選挙区をしっかり埋める」と説明。どちらの政党も候補をまだ見つけていない選挙区については、「空白区がないように速やかに擁立作業を進める。そのための両党間の調整を加速したい」と考えを示した。

玉木代表と原谷那美公認内定者

玉木代表と原谷那美さん