14日、ぶら下がり会見に応じる玉木代表

 玉木雄一郎代表が14日、議員会館で記者団のぶら下がり会見に応じた。この会見は、日本維新の会の丸山穂高衆院議員の北方領土に関する発言を受け、急きょ開かれた。丸山議員は、北方4島ビザなし交流の訪問団の一員として国後島を訪問し、11日の夜、滞在先の国後島古釜布(ふるかまっぷ)で元島民の男性に対し「ロシアと戦争で(北方領土を)取り返すのは賛成か反対か」「戦争をしないとどうしようもなくないか」などと発言したとされる。

 この発言について玉木代表は「言語道断だ。何のために行かれたのか。大変微妙な段階にある日ロ交渉にもマイナス以外の何ものでもない。著しく国益を損ねる行為で大変遺憾、論外だ」と厳しく批判。

 また元島民の方々の平均年齢が84歳を超えていると指摘した上で「団長の大塚さんは、元国後島出身で89歳。筆舌に尽くしがたい苦難の歴史を経験し、それこそ言いたいこともたくさんある中、それを胸にしまい込まれながら活動されている。残された時間の中で、日ロ両国の友好促進を図ることによって平和条約の締結や領土の返還が行われるよう、懸命な努力を続けてこられた方だ。そういった方に対して、戦争を体験したこともない若い政治家があのような暴言を吐くということに対しては、強い怒りを感じる」と語った。

 丸山議員の出処進退については「政治家なのでご自身が判断されると思うが、少なくとも北方領土問題の解決の任に当たる資格はない」「本人が(処分を)党に任せると発言されている。維新の皆さんが、今回の重要性をどのように捉えて、どのような判断をされるのか。それを見定めたい」と語った。

 宴席での発言だったとする説明については「彼は過去、何度もそういったお酒をめぐるトラブルがあったと承知している。お酒を飲んでいたからといってそれで全て許される話では全くない」との見方を示した。