玉木雄一郎代表は２４日、三菱自工労組政治活動委員会主催の政治活動セミナーに出席し、「国民民主党について」をテーマに講演を行った。
玉木代表は日本の現状を説明したうえで、「われわれは改革中道政党を目指している。右や左に振れることなく真ん中を進み、激動する社会に適用していけるように改革の旗を挙げていこうというのがわれわれ国民民主党だ」と述べた。
また「現行の年金・医療・介護制度は大幅な人口の減少に対応していない。安倍総理の下で行われようとしている『軽減税率』を導入した消費増税は、幅広い人から税を集めて、豊かな人に再分配するような制度だ。所得税も累進課税となっているが、年収が一億を超えると税負担は軽減されはじめる。それは金融所得の税負担が一律２０％となっているため。これでは一向に労働者は豊かになっていかない。大胆な改革とそうした声を上げる政党が必要だ。しかしながら反対ばかりでなく、将来の税収や人口増に繋がるかどうかというエビデンスに基づいた政策決定をきちんとやっていく」などと説明した。
政治活動セミナーで「野党の中では唯一経済政策を持っている政党だ」と訴える玉木代表
そして「野党は経済政策がないと言われがちだが、われわれは野党の中では唯一経済政策を持っている政党だと自負している。もちろん、弱者に手を差し伸べたり再分配をしようということは必要だが、並行して積極的に未来へ投資していくことが大事だ。国民民主党のキャッチフレーズは『つくろう、新しい答え』。新しい時代にみんなの声を聴いて新しい答えを作っていこうと集まっているのがわれわれであり、国民民主党をぜひ応援してほしい」と参加者に支援を訴えた。
三菱自工労組政治活動委員会は毎年政治にかかわるセミナーを開催しており、今回は東京のほか三菱自動車の工場のある岡崎、京都、水島各支部の組合員約５０人が参加した。玉木代表の講演後には自動車総連の組織内議員でもある浜口誠、礒﨑哲史両参院議員も講演を行った。
三菱自工労組のみなさん