国対委員長記者会見

 原口一博国対委員長は28日、定例の記者会見を開いた。原口国対委員長は、トランプ米大統領が安倍総理との協議についてツィッタ―で発信していることを取り上げ、「日本を売り渡すようなことは絶対に許されない」と政府に予算委員会を早急に開催し、安倍総理は交渉内容を説明するよう強く求めた。

 冒頭、原口国対委員長は「トランプ米大統領の来日を心から歓迎をし、日米同盟をさらに深化させていきたい」と述べた上で、同盟国の元首が来日する際、国会で演説を行うのが一般的だとし、「緊密な連携を必要とするトランプ米大統領の(国会演説)日程を政府が組まなかったのは大変残念だ」と述べた。一方、米国が臨界前核実験を行っていたことについて、唯一の戦争被ばく国である日本として、抗議の意を示した。

 原口国対委員長は、トランプ大統領が安倍総理との協議についてツィッタ―で、軍事ではF35の追加購入を約束したとか、貿易では農業と牛肉についてダブル選挙後に発表すると発信していることを取り上げ、「日本を売り渡すようなことは絶対に許されない。短距離ミサイルの脅威にさらされるのは日本だ」と与党に予算委員会を早急に開催し、安倍総理は交渉内容を説明するよう強く求めた。また、会期末まで1カ月を切った中、「1日もあれば解散の大義は成立する」と発言した自民党二階幹事長について、「国会の権威をおとしめる発言だ。1日で成立できる大義はない」と断じた。

 山井和則国対委員長代行は「なぜトランプ大統領のツイッターでしか、国民はわが国の将来を知ることができないのか。与党は予算委員会を開かず、安倍総理は職場放棄をしている」と政府の姿勢を強く批判した。

 日吉雄太国会対策委員長代理は、「地元の皆さんから野党がバラバラでは駄目だと言われる。野党が結集する努力をしていかなければならない」と語った。