多様な声を反映した政治に 尾田美和子推薦予定候補らとともに玉木代表

 玉木雄一郎代表は2日、香川県高松市で行われた、参院選推薦候補予定者である尾田美和子(おだ・みわこ)さんの事務所開きに出席した。


 玉木代表はあいさつで、地元香川県の参院選推薦候補予定者として尾田さんを説得した経緯を説明。最終的に尾田さんが推薦候補となると決意を固めたことに「決断力がある」と評した。 1強政治が続く中、もっとバランスの取れた政治にするために、男性だけでなく女性の声、大都会だけでなく地方の声、大企業だけでなく中小企業の声、働く者の声、生活者の声など多様な声を反映した政治に変えていく必要があることを力強く訴えた。

■尾田美和子(おだ・みわこ)推薦候補予定者

 西陣織の研究者として活動してきた尾田美和子さんは、京都で伝統工芸の後継者問題に直面したエピソードを披露。子どもが事業を継ぎたいと言っているのに親が「継ぐな」と言わなければいけない現実を目の当たりにし、「中小企業の後継者問題を自分のやり方で解決していきたい」と決意したことを説明した。2015年6月に日本で腕の良い職人を残す取り組みを立ち上げてから4年、自分一人では後継者育成に寄与するのに限界を感じていたときに、参院選出馬の誘いが来て、「伝統工芸品や中小企業や香川で見てきた農業等を何とかしたい」と決断した強い思いを語った。そして、「いま日本の政治に足りない現場力。現場の力を聴く力が日本の政治に足りない」と述べ、今まで現場で聴いてきたたくさんの声を経済政策に生かしていくと強調した。

一人ひとり丁寧に声を聴く尾田さん

一人ひとり丁寧に声を聴く尾田さん

■玉木代表ぶらさがり会見

 玉木代表は、事務所開き終了後に記者団からの取材に応じた。
 参院選1人区30選挙区で野党候補1本化に合意し野党連携が整ってきたことについて問われると、「1対1の構図にした方が、県民有権者にとってもわかりやすいと思うし、力を結集していく意味では良い形ができた」と感想を述べた。
 地元香川の候補予定者である尾田さんについて問われると、「擁立については、積極的に関わってきたので、ぜひ今の政治を変えていく具体的な第一歩を香川から記していきたい」と意気込んだ。尾田さんについても「有権者の思いを毎日ひしひしと感じて、言葉に厚さと重みが出てきている」と評価した。
 衆参同日選挙への備えについて問われると、「いつ解散があっても良いように常在戦場に備えている」と回答。一方で、「解散権をもてあそぶのはやめていただきたい」とも述べ、前回総選挙から2年経っていない中、何を問うのか疑問を呈した。また、野党間がしっかりまとまれば解散は打てないとし、野党間の連携をさらに強固にし、衆院の体制を整えていく考えを示した。

事務所開きであいさつする尾田さん

事務所開きであいさつする尾田さん