玉木代表会見

 玉木雄一郎代表は5日、国会内で定例の記者会見を開いた。(1)党皇位検討委員会の開催(2)金融庁発表の報告書(3)丸山穂高衆院議員に対する決議案提出(4)安全運転サポートカー免許創設――等について触れた。

 代表直轄で皇位検討委員会(座長=津村啓介副代表)を党内に設置し、今日開催されることを報告。生前退位を定めた特例法の付帯決議には、政府が女性宮家の創設等について速やかに検討し報告することが定められているが、「政府の検討を待つだけでなく、率先して議論を進めなければならない」と述べ、精力的に議論を行っていく考えを示した。

 金融庁が3日に公表した報告書に夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職の世帯では毎月不足額の平均が約5万円であり、まだ20年から30年の人生があるとすれば不足額の総額が単純計算で1300万円から2000万円になるとしていることについて、「低年金で暮らす人で生活できない人はどうすればよいのか、解決策を示さなければいけない」と強調。「わが党として最低保障機能を強化していく方向で政策をまとめて、参院選の大きな争点として国民に問うていきたい」と意欲を示した。

 高齢者が運転する自動車事故が立て続けに起こっている中、国民民主党が自動車事故防止の議員立法をまとめたことを説明。5日の総務会でサポートカー専用免許創設の議員立法の審査を終えて国会に提出し、「各党の理解を得つつ1日も早い成立を目指したい」と語った。

 自民党から国会の会期延長を場合によっては検討すると発言があったことについて受け止めを問われると、政府提出法案は会期内に終えるのが大原則だとしたうえで、「それがはみ出るのは政府・与党の怠慢であり進行管理のミスだ」と述べた。会期延長をすることによって、衆参同日選挙の憶測を呼んでいることについては、「それにより与党が浮足立って国会審議がきちんとできていなければ本末転倒だ」と語った。そのうえで、予算委員会を求めているにもかかわらず開かないことに触れ、国内外の重要な課題を議論するため「議論から逃げず、1日でも早く予算委員会を開いて審議をしてほしい」と求めた。