玉木雄一郎代表は8日、山口県を訪問。山口県周南市で循環型農業に取り組む(有)鹿野アグリを大内一也公認内定者とともに視察した後、国民民主党山口県連第1回定期大会に出席。大会後、大内公認内定者とともに共同会見を開いた。
(有)鹿野アグリの循環型農業視察
「中山間地の農業のむずかしさ。そこを若い人が土地を集約して頑張っている」。玉木雄一郎代表は、大石一也公認内定者、戸倉多香子、小田村克彦両県会議員とともに山口県周南市でエコ農業に取り組む(有)鹿野アグリを訪れ、語った。
(有)鹿野アグリは、鹿野地区全域から農地を集積し、「水稲+大豆+野菜」の循環型農業を展開している。「鹿野の人や法人と協力して、地域の自然環境と農業を守る」ことを社是として掲げる農業法人だ。
視察後、玉木代表は「やはり中山間地に来ると、『産業型農業』主導の安倍農政では、対応できない問題やニーズがたくさんあるということがよくわかる。今日聞いた意見を党の政策にぜひ反映させていきたい」と、あらためて農政に取り組む意欲を語った。
山口県連第1回定期大会
山口県周南市で党山口県連第1回定期大会が開かれ、玉木代表があいさつした。代表のあいさつの後、大会では2018年度の活動報告がなされ、2019年度の活動方針、新役員人事などが了承された。
戸倉多香子県会議員の「今日も原点へ、暮らしが動いている場所へ頑張ってまいりますので、引き続きのご支援をお願い致します」という掛け声のもと、大会参加者全員でガンバロウ・コールを3唱した。
この大会には玉木代表の他に来賓として網戸茂連合山口会長、坂本史子立憲民主党山口県連代表、佐々木明美社民党山口県連代表らが招かれ、それぞれがあいさつをした。
大内一也公認内定者との共同会見
大会終了後、参院選山口選挙区で国民民主党公認内定となり、その後、野党統一候補となった大内一也公認内定者と玉木代表との共同会見が開かれた(写真:左から、大内一也公認内定者、網戸茂連合山口会長、玉木雄一郎代表、加藤寿彦県連代表、小田村克彦山口県議)。
玉木代表は「本日は、山口県連の第1回目の大会ということでお邪魔させていただいた。党勢が大変厳しい中、先の統一自治体選挙で新人2名を含む4名の当選を確保できた。加藤新代表の下、これから山口県でも党勢拡大に努めていきたい。また夏の参院選では、大内一也さんを全力で応援していきたい」と述べた。
その後、記者団とのやり取りの中で参院選の公約について聞かれると、「大企業中心の経済政策から家計中心の経済政策へ、大都市中心の政策から地方に目線を移した政策への転換を訴えていきたい」と、家計重視、地方重視の政策を公約の中心に据えて訴えていく意気込みを語った。
具体的な公約について尋ねられると「(年金が)減る減るというが、そのことについて対策を示す政党は少ない。私たちは具体的に、無年金者・低年金者に対する救済策を示していきたい」と意欲を示した。
さらに「今の農政、これではだめだということを現場の方も仰っている。やはり、安倍政治ではない、もう一つの選択肢が必要だとこの山口県でも痛感した」と、今回の山口県訪問の意義を語った。
大内公認内定者は「やはり今の政治を変えていかないと、われわれ生活者の暮らしはよくならないと実感している。先般の年金についての政府見解等、強い気持ちをもって政治を変えていきたい」と訴えた。
また参院選の全ての1人区で野党候補者が一本化されたことを受け玉木代表は、「一本化した以上、国民と立憲の間では本来、相互推薦とすべきだと思う」との基本的な考えを述べた上で、「国民であろうが、立憲であろうが、安倍政権に対抗するには完全に力合わせをしない限り、生半可なことでは勝てない。立憲民主党の公認であってもわれわれとしても公認並みにやる、という意気込みが必要。そこはぜひ立憲民主党にも『一人にした以上は、全力応援』という方針を求めたい」と語った。
他方、「これからいかに協力できる選挙態勢を築いていくかが大事。ただこれは各県によって、政党間の関係や距離感はまちまちなところもある。各県連の自主性を尊重したいと思うし、その中で最大限力を発揮できるような関係をぜひ構築してもらいたい」とも述べた。
大内一也を励ます集い
共同会見終了後、「大内一也を励ます集い 野党がんばれ!の想いを届ける会」と題した集会が開かれた。あいさつの中で、大内一也公認内定者は、暮らし・未来・平和の3つの政策を「土台づくり」になぞらえ、自身の想いを訴えた。
ぶら下がり会見
大会終了後、玉木代表は記者団からの質問に応じ、「安倍総理のお膝元であるこの山口県でも、安倍政権に対する不満を確認した。こうした声をつかまえて、今の政治のあり方、流れを変えていくことにつなげていきたい」と、今回の山口訪問を総括した。