皇位検討委員会報告

 国民民主党の皇位検討委員会(座長・津村啓介衆院議員)は11日、委員会で取りまとめた「皇室典範の一部を改正する法律案概要」を国会内で玉木雄一郎代表に報告した。皇位継承資格を男系女子の皇族にも拡大することを主な内容としている。

 皇位検討委員会は皇位継承について、伝統を踏まえた適切な制度整備が必要であること、各種世論調査で女性天皇に賛成する声が70%を超えていること等を踏まえ、国民の理解と支持が得られることを前提に、皇統に属する男系の女子の皇位継承(女性天皇)を可能とすることを提言した。女系天皇については、国民意識がまだ熟しておらず、「いま語るのは時期尚早。今後の論点として位置づけ、今回は特に触れていない」と津村座長は説明した。

 今後は法案提出を目指し、概要をもとに党内で丁寧に議論をしていく。玉木代表は「特例法がそうであったように与野党関係なく広く国民全体の理解を得て一定の結論を得る必要がある」と述べ、「危機意識を共有するために今回取りまとめをしてもらった」と語った。