原口国会対策委員長記者会見

 原口一博国会対策委員長は18日、定例記者会見を国会内で開いた。

 原口国対委員長は冒頭、記者団に「いよいよ今国会も1週間となった。政府は予算委員会を開かないまま逃げ回っている。安倍総理は外交だと言いながら、イランへ行って親書も渡さずに帰って来て、北方領土についても何も説明しない。こういう状況の中で、年金不足問題や森友・加計学園問題に続く国家戦略特区利権隠ぺい疑惑が出てきている。政府が爆買いしたF35戦闘機について、GAO(米政府監査院)が飛行や戦闘に支障があると報告していた」と政府の山積する問題点を指摘し、予算委員会の開催を強く求めた。

 19日に1年ぶりに開かれる党首討論について、「玉木代表から『国民生活と経済政策』と『外交安全保障』の2本柱になると聞いている。国民民主党としては、新しい答えを提案していきたい」と述べた。

 政府の年金政策について、「年金財政を持たせるために、国民の年金を減らし続ける制度となっている。その一方で、年金と日銀で株を買いまくっている。市場をゆがめて、国民の財産である年金をリスクにさらす内閣を一刻も早く終わらせなければならない」と強く批判した。

 内閣不信任決議案提出の可能性については、「枝野さん(立憲民主党代表)の発言が取り沙汰されているが、まだ何も議論していない。この国会に入る前に、内閣不信任決議案は大変重いものであるから、政権構想をしっかり出して、その上で国民に信を問う準備がなければ、出してはならないと伝えてある。参議院の1人区の一本化が進んできたので、野党間でよく議論していきたい」と述べた。