国対委員長会見

 原口一博国会対策委員長は21日、定例記者会見を国会内で開いた。冒頭、麻生太郎副総理兼金融担当大臣の不信任決議案を採決する午後の衆院本会議に屋良朝博(やら・ともひろ)議員が賛成討論に初登壇すると報告。「麻生大臣は自ら金融審議会に諮問した結果、報告書を受け取らなかった。不都合なことは見ないようにするとはありえない」と麻生大臣の大臣としての資質を断じた。

 19日に開かれた党首討論で玉木代表が安倍総理にさまざまな提案をしたことに触れ、厚労省が5年に1度発表する、年金財政の健全性を検証する「年金財政検証」を早く公表するように政府に強く求めた。また、「年金で株を買いまくるのはやめてほしい。株へ投資していなければ、もっと運用益が多かったのではないか」と政府の年金政策について、強く批判した。

 内閣不信任決議案提出については、野党5党派の党首会談で決定されると報告した。

 日吉雄太国対委員長代理は、「政府が意思決定していく上で、説明責任が不十分、意思決定の過程が不透明。手続自体の整合性が不透明で疑問がある。国民の皆さまが不信に思っていることを私たちは是正していきたい」と述べた。