国対委員長記者会見

 原口一博国会対策委員長は25日、定例記者会見を国会内で開いた。原口国対委員長は冒頭、野党5党派(立憲、共産、社保、社民)で安倍内閣不信任決議案を衆院に提出したと報告した。

 原口国対委員長は通常国会で問題となった、毎月勤労統計不正調査問題、忖度(そんたく)道路問題(下関北九州道路の整備をめぐって、塚田前国土交通副大臣が忖度したと発言して辞任)、日米貿易交渉の密約(トランプ米大統領が来日中、日米貿易交渉の密約をツイッターで発信)など、安倍内閣の不祥事について振り返り、国会での予算委員会の開催を拒否し、説明責任を果たしていない安倍内閣を批判した。「国民の99.9%の皆さんが低賃金、将来に不安をかかえている。真面目に働いている人たちが窮地に陥るようなことになってはならない。一部の人たちだけが国家戦略特区で大もうけしている」と安倍内閣の姿勢を断じた。

 内閣不信任決議案の提出について、「野党5党派でそろって提出出来たことは意義あることだ。また、私たちは政権構想を出して、内閣不信任決議案は重いものであるから、心合わせをして、いつでも解散に備えられるようにしていく。参議院選挙を前に安倍内閣には総辞職を求めたい」と述べた。

 日吉雄太国対委員長代理は、「安倍内閣の数々の問題は、一つ一つが重要な問題を抱えている。今は年金問題が話題となり、前の問題がかすんでしまうような状況となっているが、一つ一つの問題が重要だということをあらためて国民のみなさまにご理解していただけるよう主張していく」と述べた。

 内閣不信任決議案を採決する午後の衆院本会議に泉健太政調会長が賛成討論に登壇すると報告。