原口一博国対委員長は26日、定例記者会見を国会内で開いた。閉会日を迎えた第198通常国会を振り返り、国民民主党が児童虐待防止法改正案、行政監視院法案、国民投票法改正案など、新しい答えとして数々の法案を出してきたと総括。「次の国会でも今回積み残した課題についてしっかりと法律、あるいは制度、審議として進めていく」と語った。
今国会を振り返って安倍内閣の一番の問題は何かを聞かれて、「国民の皆さんの生活と将来を毀損(きそん)している。国民主権、国家主権さえも壊している。今だけ、金だけ、自分だけ。今さえよければいい。これだけの市場にこれほどの年金や日銀の買いを入れれば市場を歪める。歪めてでも株価を維持しようというのか。私は異常な危惧を感じる」と断じた。
閉会中の国会のあり方に関して、国民の間で年金について不安が広がっていること、トランプ米国大統領が日米安全保障条約の撤回に言及したとの報道があることや、イランと米国との関係が緊迫していることから、閉会中であっても安全保障委員会や予算委員会を開いて、政府・与党が国会、国民に対して説明責任を果たすよう求めた。