ガンバロウ3唱

 「うそをつく政治を改め、正直な政治を取り戻そう。何よりも皆が安心して暮らせる生活の安心と安定を取り戻そう。そのために尾田さんを先頭に戦っていこう」。玉木雄一郎代表は28日、香川県丸亀市内で開かれた集会で参院選推薦候補予定者の尾田美和子(おだ・みわこ)さんとともに会場を埋め尽くした600人を超える参加者に呼びかけた。

玉木雄一郎代表

玉木雄一郎代表

 政治家にとって最も大切なことは、「信念」と「体力」だという玉木代表は、県内を一緒に活動している尾田さんには「その2つが備わっている。必ず皆さんのために働く政治家になると確信をしている」と紹介。来る参院選挙を「正直な政治を取り戻す」機会だという玉木代表は、「尾田さんのような信念をもった、曲がったことが嫌いな人物が1人でも増えて、うそ、偽りにまみれた政治を変えていかなければいけない」と力を込めた。

 参院選の争点に関して、安倍総理が政権の安定を維持するなどと主張したことについて、「権力を私物化するような安倍政権が安定しては国民が困る。私たちがほしいのは安倍政権の安定ではなく、暮らしの安心であり、安定だ。そのための戦いを尾田美和子さんを先頭に皆さんと力を合わせて戦っていきたい」と決意を示した。

矢田わか子参院議員 

矢田わかこ参院議員

 国民民主党の矢田わか子参院議員も尾田さんへの激励のあいさつをした。ものづくり産業に30年身を置いた後、「コツコツ働く皆さんが報われる社会をつくりたい」との思いから3年前に政治の世界に入ったという矢田議員は、三権分立とは名ばかりで、政治行政が国民を見ずに、首相官邸ばかりを見ていると批判、「何とかこんな政治を変えたい」と訴えた。昨年12月紹介された尾田さんについて「純粋で物づくりへの思いがあり、意気投合した。一緒に国会で活動したい」と抱負を語った。

尾田美和子さん

尾田美和子さん

 最後にあいさつした尾田さんは、「なぜ政治の世界を志したのか。何を目的にして皆さんの役に立いちたいのか」という問いから自らの決意を語った。それはある伝統工芸の織物職人の親子に出会ったことがきっかけだったという。親は子どもに技術を伝えたいし、子どもも継ぎたいが、生活の安定、安心が得られないことから、親の世代で終わらせなければいけなかったという。この悲痛な声に対して政府は、「日本の文化、地域の伝統を残す」と美しいことを言うが、「現場ではそんなことは起こっていない」と実情を説明した。

 同じような後継者不足問題が、農業、漁業、地域の中小企業の現場で起こっていると訴えた。「全然もうからん」「何をしとるのかわからん」と語った農家の方に、なぜ農業を続けているのかを聞くと、「これは仕事やない。この地域の文化や」と言われたいう。こうした人々との対話を積み重ねていく中で、「地域の農業、漁業、中小企業を守ることこそが、地域の文化を支える。香川県の皆さんをよりよく安心・安定の生活をお届けできる」と確信し、それに貢献することを決意し、政治に挑戦していると力を込めた。