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 玉木雄一郎代表は30日、福島市を訪れ、参院選推薦候補予定者の水野さち子さんと街頭演説を行った。

 玉木代表はまず、「福島の復興はまだ道半ば。被災地に光が当たらなくなることはあってはならない」と述べ、復興を前に進めていくことを表明。

 国民の暮らし、生活の安心を取り戻すと述べ、金融庁の審議会が取りまとめた報告書を麻生財務大臣が受け取らない考えを示したことには「ありえない」と断じた。玉木代表は、「年金を受け取る月はほっとするが、出ない月はどのように手元の資金を使うか悩んでしまう」という年金暮らしの女性の話を引き合いに出した。その女性が夏場にクーラー代が高いためクーラーを使うかを悩んでると打ち明けていたことを玉木代表は紹介。「そんな悩みを麻生大臣は知らないだろう」「庶民に寄りそった暮らしは安倍政権にはできない」と述べ、国民生活に安心を取り戻すために全力で戦う考えを示した。

■水野さち子参院選推薦候補予定者

 「かわいい子どもたちの未来を守るために頑張らねばならない」と述べる水野さんは、保育の無償化と同時に保育士の確保が大事だと訴え。そのためにも保育士の賃金を上げることが大事だと主張した。実習の段階で保育士になる夢を絶ってしまう人も多くいる実態に、6年の保育士経験がある水野さんは理解を示し、子どもを預ける母の立場でも安心して保育園に預けられるようにした方がよいと保育士の処遇改善の必要性を訴えた。

■玉木代表ぶら下がり記者会見

 街頭演説終了後に玉木代表は記者団からの取材に応じた。

 福島の復興についての考え方を問われると、復興の集中期間が間もなく終わるが、地域によってスピードがまちまちで多様性があるため、地域の復興のスピードをきめ細かく見ながらの対応が必要だと述べた。復興庁の後継組織をしっかりつくって、国が関与して復興を風化させないようにしたいと考えを述べた。

 総理補佐官が福島の自民党候補予定者をPRしたという報道については、「中立性が求められる公務員にあってはならない」と述べ、公務員がこのようなことを行うことになっている安倍政権のあり方を改めていかねばならないと語った。

 自民党の二階幹事長が、選挙を応援すれば予算を付けるという趣旨の発言したとされることについては、税金は野党支持者を含めた国民のものであるので、このようなことは税金の私物化だと強調した。

 安倍総理が大阪城にエレベーターをつけたことは失敗だと述べたことについては、「極めて不適切」と批判。階段の上り下りに苦労する人がいる中、かつ健常者と障害者がともに生きることが求められている中、「不適切な発言だ」と述べた。