横浜市内で乃木涼介候補と街頭演説を行う玉木代表

 第25回参議院議員選挙の公示日となる4日、玉木雄一郎代表は横浜市を訪れ、国民民主党公認の乃木涼介(のぎ・りょうすけ)候補らと街頭演説を行った。

 神奈川県連代表代行の後藤祐一衆院議員は、今回の参院選挙を「安倍政権にイエスかノーかの通信簿をつける選挙」だと表現し、集まった有権者に対して「安倍政権にお灸(きゅう)をすえる選挙だと思って、ぜひ投票に行ってほしい」と訴えた。

 ドラマを中心とした俳優活動から政治の世界への挑戦を決意した乃木候補は、格差が広がり子どもの相対的貧困率が高い現状について触れ、「安倍政権は誰のために政治をしているのかという怒りが、政治の世界に導いてくれた」と立候補を決意したきっかけを語った。「特定の人たちではなく、働く人一人ひとり、生活する一人ひとり、子どもたち、子どもを育てる親たちが安心して暮らせる社会、豊かな気持ちで暮らせる社会を作りたい」と、集まった人たちを前に力強く意気込みを述べた

 玉木代表はテレビ各局で行われている党首討論会について言及し、「自民党の安倍総裁は与えられた時間を一人だけ守らず、長々としゃべっている。国会でも一緒」と、国会で議論のルールに則ったまともな議論が成り立たなくなっている現状を集まった有権者に訴えた。また、権力の私物化、税金の私物化が進み、議論に必要なデータの隠ぺいと改ざんが多発していることに触れ、今回の参院選を「正直な政治を取り戻す戦い」と位置づけた。

 玉木代表は街頭演説後に記者団から乃木候補の魅力について問われ、「俳優から政治へ。子どもが生まれて思いが変わったと言う」「未来への、次の世代への投資や支援をやっていく、こういう責任感ある取り組みが大きな特徴」と、乃木候補の持つ親世代としての視点をアピールした。

応援にかけつけた乃木候補の娘と話す玉木代表

応援にかけつけた乃木候補の娘と話す玉木代表