福島県内各所で水野さちこ候補と演説して回る玉木雄一郎代表

 「今の政治をこのまま続けるわけにはいかない。何としても水野さち子候補を勝たせていただきたい」。参院選が中盤に差し掛かった10日、玉木雄一郎代表は、福島県を訪れて南相馬市を中心とする各所で遊説し、野党統一候補の水野さち子さんへの支援を訴えた。

 今の政治で一番の問題について玉木代表は、「平気でうそをつくことだ。都合の悪いことをごまかしたり、隠したり、こんなことはいままでなかった。国民にとって都合の悪いことが隠される政治は、国民にとって極めて危険だ」と懸念を示し、「それにストップをかけるのが今回の参院選だ」と争点を示した。

 さらに、働く人の賃金が下がったり、景気が悪くなったり、人々が将来や年金に不安を感じたりしていることについて、「これも皆さんは何も悪くない。悪いのは政治であり、政策だ。そうならば政治や政策を変えなければならない」と訴えた。

 今年10月に予定されている消費税増税に関しては、「消費が悪いのに増税したら景気が落ち込むに決まっている。生活がより厳しい人にほど、負担が重くのしかかる」と問題視し、消費税増税をさせないために「水野さちこさんを当選させ、野党の議席が増えれば、(安倍首相も)今のやり方がまずいのかと思うはずだ」と述べ、政治と暮らしの風向きを変えるために水野候補に1票を託してほしいと支援を求めた。

 水野候補は、これまでの3カ月余り県内を隅々まで回って聞いてきた県民の声を紹介した。「アベノミクスの恩恵などない」「給料が上がらない」「今の政治を変えてほしい」「私たちの生活を良くしてほしい。そのことをしっかり国政の場で訴え、変えてほしい」といった声で、自らへの期待が日に日に大きいものになっていると感じるという。「この選挙で勝って皆様の思いを伝えてかなければいけない。ところが、私は無名の新人候補。負けないためには皆さんのお力が必要だ。この選挙戦で勝利できるよう支援を寄せてほしい。福島から安倍政権に『ノー』を突き付け、今の政治を変えよう」と訴えた。

水野候補への支援を求める玉木代表

水野候補への支援を求める玉木代表

自らへの支持を訴える水野候補

自らへの支持を訴える水野候補